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市民医学講座NO.218

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愛媛県今治市

■思春期早発症(ししゅんきそうはつしょう)
今治市医師会 丹 愛子

思春期とは、こどもが成長し大人になっていく過程において心身ともに変化する時期のことをいいます。男の子は12歳頃から、女の子は10歳頃から二次性徴が始まります。
これより2〜3年早く始まるのが思春期早発症で、早期に体が完成してしまうために、一時的に身長が伸びた後、小柄のままで身長が止まってしまったり、二次性徴(せいちょう)が早く表れることによる心理的・社会的ストレスが問題となる疾患です。
症状は次の通りです。
[男の子]
・9歳までに精巣が発育する。
・10歳までに陰毛が生える。
・11歳までにわき毛、ひげが生えたり、声変わりがある。
[女の子]
・7歳6か月までに乳房がふくらみ始める。
・8歳までに陰毛、わき毛が生える。
・10歳6か月までに生理が始まる。
思春期早発症の原因は、性ホルモンが早期に分泌されることによるものですが、女の子は明らかな原因がない特発性であることが多く、男の子は脳腫瘍など器質的な疾患に起因することが多い傾向にあります。
治療は、原因によって異なります。特発性の場合は、性ホルモンの分泌を抑制する薬を4週間ごとに1回注射し、思春期の進行を止める治療があります。脳腫瘍などの場合は、原因となる病気の治療が必要となります。
気になる症状があればまずは医師に相談することをお勧めします。

※このコーナーの記事は今治市医師会広報委員会のご協力によるものです。

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