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市民医学講座NO.221

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愛媛県今治市

■脂肪肝の新基準MAFLD(マッフルディー)
今治市医師会 高山朗子

脂肪肝やメタボリックシンドロームという言葉は皆さんもご存じと思います。今回は新しい脂肪肝疾患基準MAFLD(代謝異常関連脂肪肝)について解説します。MAFLDは心血管イベントリスクであるメタボリックな因子を伴う脂肪肝を全て拾い上げているのが特徴です。
脂肪肝は成人の4人に1人と診療機会の多い疾患です。今まで飲酒習慣がある場合はアルコール性脂肪肝、過度な飲酒が無いにも関わらず脂肪肝を認める場合はNAFLD(ナッフルディー)と診断されていました。MAFLDは脂肪肝と代謝異常を合わせた新しい捉え方で、危ない脂肪肝を早期に発見して治療をするために提唱されました。MAFLDの診断基準は肥満、糖尿病に加え、やせ型であっても(高血圧症、内臓脂肪蓄積、耐糖能異常(たいとうのういじょう)、脂質異常症)などの代謝異常2項目以上が当てはまる場合、MAFLDと診断します。肥満や2型糖尿病などの代謝異常があると、脂肪肝はさらに進みやすくなります。
脂肪肝はお腹の超音波検査で診断できます。コロナ禍の運動不足で血糖、脂質が気になる方はエコー検査をご検討ください。

※このコーナーの記事は今治市医師会広報委員会のご協力によるものです。

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