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人権学習シリーズ 367

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愛媛県伊方町

■「ルール」と「マナー」の違い
生涯学習係

私たちの身の回りには、様々なルールやマナーがあります。それらは、私たちが安全で快適に暮らすために必要なものです。例えば、交通事故の被害者や加害者にならないために、交通ルールや交通マナーがあります。そして、私たちは、様々な機会を通じて繰り返しそれらを学び、身に付けます。
ところで、ルールとマナーはひとくくりに扱われることが多いですが、ルールとマナーには大きな違いがあります。ルールとは法律に定められた「きまり」であり、ルールに違反すると罰則が科されるという点です。例えば、制限速度を超えての自動車運転は、「道路交通法」違反として罰せられます。
では、人権についてはどうでしょうか。日常生活においてお互いが気持ちよく過ごせるように、人権に関するルールは守られているでしょうか。人権におけるルールは、どこにどのように定められているのでしょうか。

日本国憲法 第十三条
『すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。』

日本国憲法 第十四条
『すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。』

私たちは個人として尊重され、差別されない存在であること、その人権は守られるべきものであることが、このように日本国憲法に明記されています。そして、このルールに違反すると罰せられます。
ところで、信号機が設置されていない横断歩道では横断しようとする人が優先です。道路交通法に示されているルールなのですが、これをマナーと勘違いして、違反している人が多いそうです。
人権についても同じようなことが起こっているかもしれません。知らず知らずであっても他者の人権を侵害することは許されません。そのような無意識のルール違反をしないためには、正しくルールを理解し、自分自身の言動を振り返る機会を持つことが大切ではないでしょうか。

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