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佐田岬民俗ノート 217

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愛媛県伊方町

■中之浜のタカラブネ
中之浜地区では地区の男性が結婚すると、その夫婦に中之浜地区青年団が稲藁で作ったフネとスホウ、ホックとよばれる歌を作って贈る風習があります。
フネ(写真中央)は宝船を模したもので、その帆には筆で「宝」という文字を書き入れます。船には俵が積まれています。
スホウ(写真右)は二つのしめ縄を寄せたようなわら細工で、左右で綯(な)う方向を変えます。
ホック(写真左)を詠むのは青年団団長です。ホックには新郎新婦二人の名前を入れ込みます。
現在、フネの贈呈は結婚式の中で行います。式の途中にフネを贈る時間が設けられ、盆にフネ・スホウ・ホック一式を載せ新郎新婦に渡します。かつては渡す際に次のようなかけ声があったそうです。

(団長)「よーよーよー」
(他青年団員)「よーよーよー やんえや やんえや やんえや」
(団長)「ふんとこ」
(団長・青年団員)「ふんえ」

また、以前はホックを色紙に書いて渡すことはありませんでしたが、「せっかくだからみんなが見られるようにしよう」ということで、数年前から色紙に書いたものも一緒に渡すようになったそうです。地域のみんなが新郎新婦の結婚を祝福している様子が伝わってきます。

※詳細は、本紙またはPDF版21ページをご覧ください。

■佐田岬半島ミュージアムだより
4月末に工事用の足場が取り除かれて、ついに新しい建物が姿を現しました。前を通った時に見たという方も大勢いらっしゃるかもしれません。
しかし博物館はこれで完成ではありません。中身が問題です。展示室でみなさんに見ていただく資料も含めて、たくさんの資料や書類の引っ越しと、展示の造作その他いろいろがこれから追い込みです。オープンまではもうちょっとお待ちください。

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