教育Newsでは、伊方町教育委員会の取組や情報、各学校の紹介や教育関係行事等をお知らせします。
■伊方町学校再編計画(第二次)を策定しました
伊方町においては高齢化率が県内第2位となり、それに比例して少子化も急激に進んでおります。平成23年度に策定した学校再編計画(第一次)に基づく小中学校の再編は完了しましたが、その後も児童生徒数は減少の一途を辿り、現在も町内全ての小中学校が小規模校及び過小規模校であり、特に小学校においては5校中4校が複式学級を有する過小規模校となっています。また、中学校2校についても、令和12年度には複式学級の基準に該当する見込みとなります。
今後さらに過小規模校化が進んだ場合、学校の活力を維持・発展させることは非常に難しく、学校活動や学校運営など教育効果への影響も懸念されます。
この様に伊方町の教育環境が大きく変化する中、保護者や学校、子どもたちや地域の思いを確認するため、令和3年1月に「子どもたちのより良い環境を考えるアンケート」を実施しました。その結果、「お子様の通学する小学校・中学校について統廃合は必要ですか」という質問に対し、小中学校保護者、未就学児保護者の64%の方が「すぐに必要、将来的に必要」という回答であり、全体的に学校再編の必要性が強く反映された調査結果となりました。
この結果を受け、令和3年12月に保育所・小中学校保護者や学校、地域の代表、有識者及び教育委員による伊方町学校再編検討委員会が設置されました。この委員会においては、伊方町の学校の現状と将来、これまでの歴史や役割、地域との関係を考慮しながら、次代を担う子どもたちの立場を第一に考え、今後における小中学校の適正な配置についての検討がなされました。1年2カ月に渡る検討を経て、令和5年2月10日、伊方町教育委員会にその検討結果が報告されました。
その再編検討委員会の報告を基調としながら、教育委員会において審議を重ね「伊方町学校再編計画(第二次)案」を作成しました。この計画案を基に、各校区の保護者、地域の皆様に説明会を開催するとともに、パブリックコメントの実施により広くご意見をいただき、それらを参考にしつつ審議を重ねておりましたが、令和5年11月に「伊方町学校再編計画」の策定に至りました。
本計画においては、具体的な学校配置計画だけでなく、学校再編の必要性や再編を計画するにあたっての留意点、学校再編を行うにあたっての配慮、再編をするまでの学校の活性化についても、細部まで検討し計画しております。
今後は、保護者や地域の皆様と協議を行い理解を得ながら、この「伊方町学校再編計画」の推進に努めてまいります。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>