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特集 のぞいてみよう おだこうアオハル地域未来(1)

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愛媛県内子町

Special Future UCHIKO HIGH SCHOOL ODA BRANCH
「おだこうで出会い、小田地域と学ぶ。小田校生の青春―」
小田高等学校は令和2年4月から内子高等学校小田分校(以下、小田分校)になりました。分校化による変化はありますが、町外や県外からの生徒が増えるなどの効果もありました。生徒たちはさまざまな考えに触れることで、視野が広がっています。新しい寮もでき、地域と生徒の関わりもより深くなりました。分校になっても学校の関係者や地域の人々が「子どもたちの笑顔と未来を守りたい」と頑張っています。写真は今年入学した1年生です。今の小田分校の魅力を見てほしいと笑顔で手を振っています。皆さんも少しのぞいてみませんか。

■おだこうに響くにぎやかな笑い声
分校にはなりましたが、面白い学びや地域との関わりは以前のままです。この小さな学校で、精一杯学び学校生活を送る生徒たちの表情は輝いています。

◇分校になっても変わらない面白い学びや生徒の笑顔
校舎から聞こえてくる、生徒たちの楽しそうな笑い声―。教室では10人ほどの生徒たちが仲良く机を並べ、先生が生徒に話しかけながら、にこやかに授業を進めていました。都会からここに来たという生徒は「少人数だから先生との距離も近くて話しやすい。都会の学校にはない良さ」と笑います。
現在、小田分校の全生徒は72人。小田高校から引き継がれた、起業家教育プログラムを充実させました。外部講師を招き、新しい時代で活躍するために必要な能力を育むなど、特色のある授業を実施。コロナ禍の3年間はオンラインで全国や世界から講師を招くなど、生徒たちの視野は広がっています。分校になっても、田舎の小さな学校だからこそできる面白い学びは変わっていません。
大きく変わったのは、かつては地元の生徒がほとんどでしたが、今は半分以上が町外から来た生徒だということです。さまざまな仲間と出会うことで、多様な価値観を知り、互いに刺激を与え合い、成長しています。地域の人たちとの関わりも増え、生徒たちにも地域にも、いい循環が生まれています。

◇広報うちこ2019.12月号特集
守りたいのは、「ハコ」だけじゃない。
小田分校になったときに特集した号です。地域と学校がともにある意義をテーマにした特集。地域と関わり合いながら学び成長する生徒たちの姿などを紹介しています。ぜひ読んでみてください。

■地域の皆さんと学び、成長する子どもたち
小田分校教育魅力化コーディネーター小田原希実(のぞみ)さん
4年前に内子町の地域おこし協力隊として着任し、今は小田分校の教育魅力化コーディネーターとして、教育プログラムの立案や生徒受け入れ体制の整備などをしています。そんな中で感じているのは、小田地域の人々の温かさは、かけがえのないものだということです。最初は、町外や県外から来た生徒たちに対して地域の人たちがどう思っているのか分からず不安でしたが、心配いりませんでした。「小田を選んで来てくれてうれしい」「何かしたい」と、おばちゃん食堂の取り組みを始めたり、小田校生のために募金を集めたりなど、優しい人ばかり。「小田の子も、外から来た子も小田の子」と、地域の仲間として温かく接してくれる、どこにもまねできない素晴らしいまちです。
地域の人々の思いに触れて、生徒たちも成長しています。小田分校や地域の良さを知ってほしいと、PR活動に励んでいる子もいます。後輩にも勧めたいと、母校に学校パンフレットを持って行く子も―。親元を離れて住むには不便な土地ですが、そんな生徒や地域の皆さんの姿を見ているから、自信を持って「来てみませんか」と言えます。「地域に恩返しがしたい」。そんな思いを育める小田分校を、私も一緒に守っていきたいです。

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