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特集 のぞいてみよう おだこうアオハル地域未来(2)

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愛媛県内子町

■高校生の声が聞こえるだけでうれしい
小田に来てくれて「ありがとう」
授業や祭りなど、小田校生と交流する機会が多い地域の人たち。「何かしてあげたい」と思う人たちもいて、交流の機会が増えています。「小田校生との関わりが楽しみ」「やりたいことを全力で応援したい」―地域の人たちの話からは、小田校生を思う優しさや温かさが伝わってきます。

◆感謝の気持ちを込めて愛情いっぱいの手料理を
おばちゃん食堂代表
西岡 千代子(ちよこ)さん
「おばちゃん食堂」は親元を離れ小田寮で生活する生徒たちに、小田の手料理を食べさせてあげたいという思いから生まれました。毎月第2・第4土曜日に夕食を振る舞っています。活動を始めたのは2年前。コロナ禍で帰省できない生徒がいること、週末は寮の食事が出ないことを知ったからです。見ず知らずの土地に決断して来てくれた子どもたちの思い、送り出す親の思いを考えると、地域でも大事にしたいと思います。
寮生の「おいしい」と食べてくれる笑顔がうれしくて、私たちもやりがいを感じています。小田うどんを作ったときには、湯がくのが間に合わないくらい喜んで食べてくれたんですよ。せっかく来てくれたんだから、3年間小田で過ごせてよかったと感じてほしい。メンバー全員が「小田に来てくれてありがとう」という思いを持っています。小田のみんなも同じ気持ちだと思います。生徒たちの笑顔が一つでも増えるよう、これからも仲間たちと続けていきます。

◆勇気から始まった寮生活 舎監みんなで見守りたい
小田寮地域舎監
沼田 桃佳(ももか)さん
2年ほど前から小田寮の舎監をしています。私は神奈川県出身で、仕事のために東京に住みましたが、合わなくて小田に来ました。だから寮生のみんなが勇気を出して親元を離れ、ここにいる大変さが少し分かります。年は何歳も下だけど、尊敬する気持ちです。途中で寮を離れる子もいるけれど、挑戦した一歩はとても大きなこと――。決して無駄ではないと伝えたいです。
小田寮の良さは先生だけでなく、地元住民の舎監が8人もいること。いろいろなタイプの人がいるので、それぞれの寮生に合った見守りができています。お節介のしすぎもよくないのですが、舎監が交代で書いている日誌を見ると、体調や表情の変化などを気遣う言葉が書かれていて、寮生への愛情が伝わってきます。地域の人たちも普段は控えめですが、「力を貸してほしい」と言うと全力で助けてくれるはず。安心して、小田でしかできない経験をたくさんしてほしいです。みんなの成長する姿を舎監全員で見守ります。

◆私たちも小田分校生を\応援したい、一緒に楽しみたい/
○小田校生はみんな小田っ子
和太鼓集団 喜鼓里(きこり)
高本 匡介(きょうすけ)さん
7月29日開催の燈籠まつりに向けて、太鼓を生徒たちに教えています。みんな初心者ですが一生懸命に取り組む姿を見ると、毎日でも教えたくなります。地域の祭りに関わりたいという高校生の声がとてもうれしかった。学校と地域が一緒になってたくさんの小田っ子を育てていきたいです。

○母校と先生に恩返し
JAえひめ中央南部営農支援センター小田分室
山本 昌徳(まさのり)さん
小田校生に農業の楽しさを知ってもらおうと、ピーマンを一緒に育てています。小田分校は僕の母校。恩師の「小田でしかできない体験をさせてあげたい」という思いに、農業体験なら僕にもできると提案しました。先生や地域に大事にしてもらったので、今度は僕が力になる番。小田の魅力を伝えられたらうれしいです。

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