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特集 努力のバトンをつないで(1)

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愛媛県内子町

「第76回四国高校陸上競技大会」が6月、香川県で開催され、内子高等学校陸上部男子が4×100mリレーで3位に入賞。この種目で同校初のインターハイ出場を決めました。
陸上部の部員は現在27人。競技未経験で入部する生徒がほとんどです。リレーのメンバーは全員が内子町の出身。今回の特集では、競技関係者からも「強豪校」と呼ばれるようになった内子高校陸上部の皆さんの活躍を伝え、その強さの秘密に迫ります。

■いざ、北海道へ
インターハイ出場を決めた内子高校陸上部の男子リレーメンバー。7月には「第78回愛媛陸上競技選手権大会」(以下、県選手権)が開かれ、男子4×100mリレーで見事、優勝しました。活躍を続ける4選手に話を聞きました。
◆チームベストを更新
県選手権が7月15・16の両日、愛媛県総合運動公園陸上競技場で開かれました。内子高校陸上部から男子4×100mリレーに出場。迎えた決勝のタイムは「41秒43」。インターハイ出場を決めた6月のレースで記録したばかりのチームベストを、一気に0・25秒も更新しました。愛媛県の歴代記録の中でも指折りのタイムです。会場のスタンドからも大きな声援が送られました。

◆さらなる高みを目指して
陸上部の皆さんはインターハイ出場を目標に掲げて、「Road to Hokkaido」を合言葉に厳しい練習を重ねてきました。4月から多くの試合に出場し、疲労や体調面で決して万全の状態とはいえない中での大記録達成。それでも4人の気持ちは、さらに上を目指しています。
次の目標は、「インターハイ決勝進出」と「愛媛県記録更新」です。夢の40秒台へ、挑戦は続きます。

▽誰よりも速くスタートを切るために
松本珀(はく)さん(2年)[田中]
県選手権ではみんな疲労もあったので、いい記録が出て驚いています。リレーは1走の自分が失敗すると次もだめになってしまうので、スタートダッシュは自分の責任。誰よりも速く出るという気持ちでいつも臨んでいます。課題はまだまだ多く、一つうまくいっても、また次の課題が見つかります。全て成功したことは一度もありません。難しいけれど、それが陸上の楽しさでもあります。
少しでもうまくなれるよう、みんなの足を引っ張らないようにコツコツと努力を重ねています。インターハイでは絶対、新記録を出します。

▽強豪校と渡り合えることを地元で証明したい
松井悠真(ゆうま)さん(1年)[内子15]
小学5年生から陸上を始めました。リレーで中学選抜に選ばれ、日本一を狙えるようなメンバーでしたが、バトンを落として失格に―。すごく悔しい思い出で、リレーには強い思い入れがあります。
高校では地元で強豪校と競い合えることを証明したいと考えていました。リレーは4人の息が合わないと成功しない種目です。内子は仲間意識がどこよりも強く、本番での強さにもつながっていると思います。0コンマ何秒の世界では、ほんの少しの差で勝ち負けが決まります。ミスなく100%の力を出し切れるよう、4人で心を一つにして頑張ります。

▽自分を成長させてくれた先輩の分も頑張る
西岡颯来(そら)さん(3年)[内子20]
リレーメンバーで唯一の3年生です。僕が1年生の時の3年生は、新型コロナで大会が中止になってしまいました。当時のスローガンは「先生をインハイに連れていく」―。実際、それだけの力を持っていました。悔しい思いをした先輩たちの姿に「自分はこのままじゃいけない」と思い、陸上に対する意識が変わり、成長につながりました。本当に先輩や顧問の先生、環境に恵まれていると感じます。
インハイ出場を先輩たちもきっと喜んでくれていると思います。本番に強いタイプなので、自分が引っ張っていく気持ちで、決勝進出を目指します。

▽先生を喜ばせたい―目指すは県記録更新
平井遥陽(はるひ)さん(2年)[東沖]
県選手権では本調子とは言えませんでした。それでも先生がいつも「最後は気持ち」と言うように、集中を切らさずに最後まで力を出し切れるのが内子の強みです。「絶対に勝つんだ」という気持ちをみんな大事にしているし、それだけの練習をしてきたという自信を持って試合に臨んでいます。
先生はいつも選手たちのために一生懸命になってくれます。記録が出なくて苦しい時期も見守ってくれて、自己ベストを更新したら自分のことのように喜んでくれました。インターハイで愛媛県記録を更新して、先生を喜ばせてあげたいです。

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