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特集 努力のバトンをつないで(2)

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愛媛県内子町

■27人の強さのヒミツ
部員27人の内子高校陸上部。全国の強豪校と比べると決して多くない人数ですが、その強さの秘密はどこにあるのでしょうか。普段の練習の様子を部員の皆さんに聞きます。

◆真夏のグラウンドを駆ける
取材した7月下旬。炎天下のグラウンドには真剣な表情で汗を流す生徒たちの姿がありました。練習ではその日の予定や体調に応じてさまざまなメニューに取り組みます。個別の種目や目的に合わせて自らメニューを選んで練習する時間もあります。練習中は学年に関係なく声を掛け合ったり、アドバイスを送ったりする場面もあり、ハードな練習の中にも和やかな雰囲気が流れます。

◆最後の追い込み「全力走」
内子高校陸上部の練習の特徴の一つが、その日の締めくくりに行う「全力走」です。顧問の鷲見英治(えいじ)先生は「試合では7、8割の力で走ることはない。意識を試合に近付けるための全力走。練習の最後に1本、一番苦しいときに全力を出せるのが大事。そういう集団になっている」と説明します。ゴール直後にその場で倒れ込んでしまう選手もいるほどで、練習の厳しさを物語っています。

◆仲間とともに努力し合える
「苦しい練習が当たり前。常に上を目指して努力し、高い意識で練習しようという雰囲気がある」と生徒らは口にします。個人競技の陸上は自分との戦いですが、苦しい練習を乗り切るために仲間の存在も力になります。ひたむきに努力を続ける姿勢が伝統となって、内子高校陸上部の強さにつながっているのかもしれません。

▽「できる」と信じて努力を続けてほしい
土居春駈(はるく)さん(3年)[内子19第2]
キャプテンとして率先して努力することを心掛けてきました。自分も先輩の努力する姿を見てきました。学年関係なく一緒に練習するので、上級生は後輩に抜かれないように努力するし、その姿を下級生が見て頑張るという、いい循環ができています。
これから1・2年生には自信を持って練習して、失敗を恐れずにいろんな種目にも挑戦してほしいです。「自分はできる」と信じれば質のいい練習になるし、結果にもつながるはずです。互いに切磋琢磨しながら、努力を続けていってほしいです。

▽部員みんなで高め合える陸上部
堀本翔馬(しょうま)さん(1年)[内子19第1]
高校から陸上を始めました。初めは練習がしんどくて、毎日筋肉痛でした。しばらくしたら慣れるし、先生や先輩もサポートしてくれます。上下関係も厳しくなくてとても雰囲気がよく、楽しく練習しています。
練習する中で自然と目標もできました。僕の専門は高跳びで、背中や肩周りを鍛えるためのトレーニングをしています。仲間と刺激し合えるのもいいところで、特に松井くんは考え方がしっかりしていて、体調管理などいろいろな面で尊敬する選手です。部員みんなで高め合える部活だと思います。

▽みんなに支えられた恵まれた環境
松本麻姫(あさき)さん(2年)[大洲市]
陸上部のクラスメイトに誘われてマネージャーになりました。選手たちは教室でも陸上の話をしています。特に、リレーメンバーはインハイへの思いが強く、いつも「北海道」と口にしています。暑い日も寒い日も練習に励み、有言実行のみんなを尊敬しています。
部にはOBの皆さんもよく来てくれます。大学で陸上を続けている先輩もいて、現役選手からアドバイスをもらえる恵まれた環境だと思います。先輩の応援も力に、これからも目標に向かって頑張ってほしいです。私も選手たちをしっかりサポートしたいです。

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