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NEWS and NEWS まちのニュース特別編 Close-Upそれぞれの夢舞台(1)

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愛媛県内子町

この夏、全国大会の舞台で活躍した高校生の皆さんを紹介します。大会に向けて頑張ってきた選手たちの、競技への思いを聞きました。

■自分たちの力を信じて勝ち取った6位入賞
長渕一真(かずま)さん(大洲高3年)[富中]

膝立ちでこぐカナディアンは、座った姿勢のカヤックよりもバランスを取るのが難しい競技です。カナディアンを選んだのは、「膝立ちのほうが格好いいから」―。バランスを少し崩しただけでもタイムに大きく影響します。自分は4人でこぐ「フォア」の最後尾を担当しています。他の3人と合わせながら、曲がったら微調整をする大切なポジションです。腕だけでなく全身をうまく使うことや体重のかけ方などを、何度も練習を重ねて一つずつ身に付けてきました。バランスを保ちながらいかに艇を真っすぐ進ませるかが難しく、面白いです。
全国大会への出場は昨年に続いて2回目です。2年生で出場した前回は艇のコントロールミスをしてしまいましたが、他のチームにもミスがありギリギリの8位入賞でした。今年こそは自分たちの力を出し切ろうと、4人で息を合わせることをずっと意識して練習してきました。周りはみんな体の大きな選手ばかり。レースではスタートで少し遅れて焦りましたが、自分たちの力を信じて、一番きついラスト50メートルまで力を出し切ることができました。普段から意識してきたことが結果につながり、自分にとっては最後の大会で、自分たちの力で勝ち取った6位をとてもうれしく思います。カヌー部が続けてきた全国での連続入賞を、後輩たちが受け継いでくれたらうれしいです。

■全国の将棋仲間の存在が強くなる原動力に
松浦玄武(げんた)さん(済美高3年)[内子13]

全国大会では3人チームの団体戦に副将として出場しました。予選の4局中3勝して決勝進出が決まったところで、4戦目に去年の優勝校と対戦。とても強く、自分の未知の局面になったときの手の選び方に差が出て、全国レベルの経験値の高さを感じました。
高校の新人戦や高文祭、一般の大会などを合わせると、全国大会は8回目の出場になりました。将棋を通じて全国に知り合いもできました。東京の将棋カフェに集まったり、ネット将棋を指したりしてプライベートでも交流する友人もいます。愛媛に来てくれた時は、僕が小学生の頃から通っている松山将棋センターに誘って対局することもあります。話を聞いていると、強い人は自分よりもたくさん将棋の手を研究していることが分かります。自分はそこまで時間をかけてこなかったけれど、彼らに影響を受けて、より将棋に真剣に取り組むようになりました。一度負けた相手には絶対に負けたくないので、どう戦えばいいかAIソフトなどを使いながら作戦を考えます。自分より強い人に勝てると楽しいし、戦うこと自体がモチベーションになっています。
将棋は何手も先を読む奥深さが魅力でやめられません。大学でも将棋を続けたいです。全国で上位にいくことを目標に、これからも努力したいです。

■自分の射撃を追い求めて高め合った仲間たち
篠浦優奈(ゆうな)さん(内子高3年)[大洲市]

全国大会ではチームで唯一、ピストル射撃競技に出場しました。40分間で60発を撃ち切るため、集中を切らさないことが大切な競技です。以前は一発一発点数を確認して、10点以下が出たら焦って点数を落としてしまうことも―。今回は着弾点だけを見て、気付いたら60発撃ち終わっていたというくらい、いい集中力で臨めたと思います。
ライフル射撃競技の団体戦ではマネージャーとして選手をサポートしました。部員はそれぞれ課題を持って自分の射撃を追い求めてきました。癖がつい出てしまうので、試合中も周りから気付いたことを伝えるようにしています。考え方も性格もいろいろな部員同士で支え合いながら日々練習してきたことが本番でも出せたし、次につながる大会になったと思います。内子高校の恵まれた環境で、後輩たちにこれからも頑張ってほしいです。

■気持ちが大切な競技 楽しみながら臨んでほしい
山岡和奏(わかな)さん(内子高3年)[大洲市]

篠浦さんに誘われてライフル射撃を始めました。最初は意外とうまくできたけれど、2年生の時にスランプに。全然点が出なくてつらい時期が続きました。3年生になって後輩に教える立場になり、自分が基本を忘れていることに気付きました。足の広げ方やトリガーを引くタイミングなど、一つ一つ後輩に教えながら自分を振り返っているとまた点数が伸びてきました。一つのことに集中しすぎても他がうまくいかないのが難しいです。
後輩の手本になるようにと臨んだ全国大会でしたが、目標の620点を出すことができず悔しさが残ります。気持ちがすごく影響する競技で、部員には「点が出なかったらどうしよう」と不安そうにする子もいました。後輩たちにはこれからの大会に楽しく臨んでほしいです。そのほうがきっといい結果につながるはずです。

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