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[夏休み特別企画]日本一の紙のまちから新・素・材「セルロースナノファイバー」を知ろう(1)

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愛媛県四国中央市

環境にやさしく、多機能かつ高機能。
原料に加えれば、さまざまな機能を付加できる夢の新素材「CNF(シーエヌエフ)(セルロースナノファイバー)」。
日本一の紙のまち四国中央市は、CNFの開発において最先端を行くと言われています。今回は、世界が熱い視線を送る紙のまちのCNFをご紹介します。

■Q1/CNFってどんなもの?
植物の成分の多くを、髪の毛の数千~数万分の1ほどの細さに解きほぐした繊維状の物質です。軽量でありながら高い強度を持つ一方で、保水性・保湿性や粘性も高く、更にリサイクル性も優れているという画期的な素材です。


木材の成分

■Q2/環境に優しいってホント?
原料であるセルロースは、森林間伐材から産業廃棄物までさまざまな植物から抽出できます。また、素材の特性を変えずに繰り返しリサイクルできるほか、地中や海中に流出しても、自然界の微生物によって分解されるという特性があります。そのためCNFは、化石燃料由来の素材に代わる植物由来の素材、カーボンニュートラルやSDGsに貢献できる循環型素材として注目されています。

◇循環型社会に貢献できる素材CNF
植える→育てる(CO2吸収)→切る→使う(CO2固定)→また植える

■Q3/どうやって使うの?
プラスチックやゴムなどに混ぜ合わせたり、金属と置き換えたりすることで、軽量化しながらも強度を向上させることができます。軽くて使い勝手の良い家電製品や燃費が良くてCO2の排出が少ない自動車などを作ることができます。
水になじみやすく、保水性・保湿性や粘性が高いCNFは、化粧品やインクなどに加えることで、フェイスマスクの潤い感を長時間維持したり、かすれにくいボールペンを作ったりすることもできます。

■Q4/なぜ紙のまちで?
紙を製造する工程で作られるパルプの主成分はセルロースです。
人口減少やデジタル化により、紙の消費が減少していき、紙・パルプ事業以外での収益化が求められる中、製紙各社は早くから製紙技術を応用したCNFの開発に取り組んできました。

画像提供:愛媛大学社会連携推進機構紙産業イノベーションセンター
撮影協力:愛媛大学社会共創学部産業イノベーション学科紙産業コース
※画像については本紙をご参照ください。

[→次の本紙ページでは本市のCNF最前線を紹介]

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