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(特集)「いただきます」の笑顔を支える -1-

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愛媛県大洲市

子供たちが毎日心待ちにしている給食の時間。
給食はただお腹を満たすだけではなく、成長期の子供たちに必要な栄養バランスを含んだ食事であるとともに、子供たちの食への関心を高め、栄養バランスを考えた食べ物を選択する力を養います。
今回は「おおずの給食」について紹介します。

■大洲市の給食のはじまり
大洲市で学校給食(完全給食)が始まったのは今から70年以上前の昭和27年6月。大洲小学校で給食の調理、提供が開始されたのが最初となります。
その後、学校内や市内各所に給食施設が建設され完全給食が広まっていきました。現在は平成24年に完成した大洲市学校給食センターが、市内全域の小中学校、市立の幼稚園と一部の認定こども園の給食を一括で調理しています。

■給食の値段は?
給食費は令和4年度から小学生で1食270円、中学生は1食290円となっています。
この給食費によって給食事業が運営されています。物価高騰のため給食を取り巻く環境は厳しい状況が続いていますが、栄養やおいしさを損なうことのないように努力を重ねています。
※幼稚園、認定こども園は1食215円

小学校270円、中学校290円
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「大洲特産品開発普及委員会」や「大洲市地産多消推進協議会」から大洲コロッケや栗などの食材が提供されています。

■おおずの給食
「68.9%」これは何の数字かわかりますか。
この数字、大洲市の給食に使われる食材に地元産の野菜や果物がどの程度使われているかを示す「地産地消率」なんです。全国平均が26%程度ですから、大洲市がいかに地元産を多く使っているか分かると思います。
地元の安全安心な食材を食べて元気に育ってほしいと、メニューにも大洲ならではのものが並びます。
また、大洲市の給食の特色に「果物が多く使われること」が挙げられます。特に6月から9月にかけてはスイカや梨など、さまざまなフルーツがメニューに登場し子供たちは大喜び。
旬の食材を使った料理や果物を食べることで、地域の生産者の人たちや食材を身近に感じ、郷土愛を育むことも「食育」として給食が担う大きな役目となっています。
※地産地消率は大洲市は令和4年度、全国平均は令和元年度数値

◇おおずの給食で心も体も大きく成長を
私たち愛たい菜出荷者協議会では給食の専門部会によって給食に必要な食材を部員約30名がそれぞれ生産、出荷しています。
給食向けの出荷者は、安心な食材を届けるため農薬の使用を最小限に抑える「減農薬栽培」などの取り組みを行っています。
大洲の未来ある子供たちが、地元の食材を使った給食で心も体も大きく育つこと。また、地産地消によって農業への理解を深めながら興味を持ってもらい、大洲の農業を受け継いでいってくれることを願っています。

愛たい菜出荷者協議会学校給食部会
部会長 大本昭裕(あきひろ)さん

◇心に残る給食に
大洲市の給食は私たち管理栄養士だけで考えるのではなく、生産者や学校の給食主任、保護者にも参加してもらい、さまざまな意見をいただきながらメニューを考案しています。
どんな給食を食べたかは大人になっても話題に上ることがあります。「あんなメニューがあったね、あれはおいしかったね」と心に残る給食になることを心がけています。
食べることは生きることの基本。しっかりと必要な栄養を摂ることはもちろん、楽しくおいしく食べてもらえて、給食が学校に来る楽しみの一つになればと願っています。

大洲市学校給食センター
管理栄養士栄養教諭 入澤友実(ともみ)

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