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文化財

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愛媛県大洲市

大洲市指定有形文化財(絵画)
絹本著色阿弥陀如来図(けんぽんちゃくしょくあみだにょらいず)1幅
西方寺(さいほうじ)所有

この図は、西大洲八尾(やお)地区の西方寺にある室町時代に描かれた仏画です。来迎印(らいごういん)(右手を上げ、左手を下げてそれぞれの手の親指と人差し指で輪を作る)を結び踏割蓮華(ふみわりれんげ)(左右の足で別々に踏まれた蓮の花)に立った阿弥陀如来が、亡くなる人を迎えにいく様子が描かれています。
箱書きによれば、元々は寛文3年(1663)に幕府御用の宇治茶師上林峯順(かんばやしほうじゅん)の菩提(ぼだい)を弔うため、峯順の母が平等院に寄進したものとされています。その後、大洲の境屋徳助(さかいやとくすけ)を経て、西方寺火災後の再興の際に寺に奉納されたと記されています。以来、火除(ひよけ)の阿弥陀として信仰されてきました。
全体的に剥落(はくらく)などは見られるものの、細かな描写は美術的にも優れ、市内で数少ない室町時代の作品として貴重なものと言えます。
(昭和44年3月29日指定)

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