今回も海外におけるDXの先進事例をご紹介します。中国の杭州(こうしゅう)市では、交通状況のデータに基づいて信号機を自動で切り替えることで、救急車の到着時間がおよそ半減しました。さらに、道路に設置しているライブカメラの映像をAIでリアルタイムに分析し、救急の要請があった時点で現場の状況を正確に把握できるようになっていて、救急車が現場に駆けつけるまでの最適な経路もAIが自動で計算しています。これらは地域のDXが進むことで、より多くの人命を救えるようになったケースといえるかもしれません。
また、都市のデータは渋滞の解消にも貢献していて、同じ杭州市では蓄積した交通データを基に渋滞要因を分析し、新たに信号機や専用レーンを設置することで、一部区間では交通に要する時間が15%も短縮しました。
このようにデジタル化は都市の機能を向上させ、市民の健康や暮らしを改善するためにあるべきだと、私は考えています。
次回も海外の先進国の例を引き続き紹介したいと思います。
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