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【特集】善意のごみ箱(1)

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愛媛県東温市

■CHAPTER1 ごみの常識
common sense of garbage
ごみは自然と出るもの。当たり前のように捨てているごみが今、河川を、海を、私たちの生活までも蝕もうとしている。

◇自然と都市が調和するまち
東温市は、恵まれた自然環境と松山市近郊にある都市近郊の田園都市として知られている。
商業施設や利便性の高い交通網が発展する一方、重信川が市の中央を流れ、潤い溢れる水辺に恵まれるとともに、南部には皿ヶ嶺連峰など、豊かな自然と渓谷美に恵まれている。日々、市内でさまざまな人が住みやすいまちづくりに貢献している。

◇ごみが与える影響
市内のごみの年間排出量は7,099t(令和2年度)で、1日一人あたり581gのごみを排出している計算になる。
ごみの中でも、道路や川などに捨てられたごみ、いわゆるポイ捨てごみは景観を損ねるだけでなく、海の生態系を乱すほどの影響が出ている。東温市は内陸に位置し、海への影響は少ないと思われがちだが、市内を流れる川に漂流するものは最終的に海へとたどりつく。瀬戸内海の海底ごみの重量、質量は日本の他の地域に比べ多く、海底ごみの多くの原因が瀬戸内地域の陸側の河川から流れ出た漂着ごみと言われている。道路や川に捨てられたごみは海の生き物が食べ、いつか私たちの口に運ばれてしまうかもしれない。そうなる前にポイ捨てごみへの対策は欠かせない。

◇地域が抱えるごみ問題
ポイ捨てごみに頭を抱える地域は市内でも例外ではない。
ボランティアで地元の川掃除をする藤本冨子(とみこ)さんは、季節を問わず、川の様子を見て地域の仲間とごみを拾っている。「多いときは10袋以上のごみが出ることがあります。時期によっては1週間に1回のペースでごみを拾うこともありました。ごみはお菓子の袋や弁当ガラ、ペットボトルなど種類はさまざまです」と話す。
川は苔が生え、足元が滑りやすくなっている。流されたごみは水によってかさが増し、かなりの重さになる。さらに、冬には寒さが加わるので川掃除は決して簡単なことではない。
「川は上流まで繋がっているので、どこからごみがポイ捨てされているのか分かりません。今は地域でどんな対策ができるか模索中です。ポイ捨てごみがなくなることを願っています」

◆POINT 数字で分かるごみのこと
国内年間ごみ排出量:4,167万トン
内 生活系ごみ:3,002万トン(総排出量の約72%)
「環境省 一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和2年度)について」

市内年間ごみ排出量:7,099トン
内 
可燃ごみ:4,989トン
資源ごみ:951トン
粗大ごみ:1,159トン
「環境保全課 令和2年度 ごみ排出量」

◆Information 不法投棄防止看板貸出中
ごみのポイ捨て、不法投棄は犯罪です。市役所では、不法投棄防止看板を貸出中。貸出は担当課まで。

問合せ:環境保全課
【電話】964-4415

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