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特集・ほたるの里 ー棚田と風景ー (2)

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愛媛県東温市

■里を守る人
ほたるの里づくり12年目。
ほたるの里を守る皆さんが思いを語る。

◇雨滝ほたるの里を守る会 菅野林次(りんじ)さん(河之内)
毎年、ほたるの里の整備に地元の人も協力してもらいありがたく思っています。ほたるの里の整備には、年々多くの人が来てくれています。蛍を見るだけでなく、整備に来てもらえることは嬉しいですね。
今年は整備した5月21日あたりには既に蛍が飛んでいました。台風や大雨によって蛍が流れてしまったり、その逆もあったりと毎年気候によって蛍の数に変動があります。蛍頼りなところもありますが、それもほたるの里のよさです。これからも整備を継続して続けていかなければならないと使命感を感じています。

◇雨滝ほたるの里を守る会 中野敏彦(としひこ)さん(河之内)
昔から住んでいる私たちにとっては棚田や川の蛍は子どもの頃からあたり前の風景でした。あるとき、別の場所で蛍を見たときにほたるの里のよさに気づきました。ほたるの里では、川の上から下まで広範囲に蛍を見ることができます。蛍の放流などもしていないので、ありのままの蛍を見ることができます。草を刈るときも、見てもらえる人のためにと考えてしまいがちですが、蛍のためになっているかどうかも考えることが大切だと感じます。今の時代にこれだけの風景が見れることに感謝しながら、整備したいです。

◇貞廣智之(ともゆき)さん(横灘団地)
初めてほたるの里で蛍を見たとき、川と自分の周りに蛍が飛んでいてイルミネーションのような景色に胸を打たれました。同時に、景色を見るだけではなく、守っていきたいと思い、整備に参加するようになりました。
今もこのような風景が見れるのは、皆さんの風景への思いが形になっていることの表れだと感じます。

◇南條元気(げんき)さん 裕美(ひろみ)さん 
心花(ここな)さん 匠海(たくみ)くん ゆかりさん
近藤誠(まこと)さん 髙須賀純(じゅん)さん
毎年、南條工業では従業員の有志が整備に参加しています。地域の人たちにお世話になっているのでこのような形で地域に貢献できたらと思っています。
子どもたちが小さい頃から手伝いをしています。最近は、蛍を見に来る人がたくさんいます。子どもたちも、生き物に触れ合うことを楽しみにしています。

◇原田隆(たかし)さん 佐智子(さちこ)さん 
穣地(じょうじ)くん 京澄(けいと)ちゃん
初めてほたるの里に来ました。子どもたちに自然に触れてほしいと思い来てみました。自分の住んでいる町とは違い、たくさんの生き物や自然が溢れています。子どもたちも積極的に手伝ってくれて、生き物なども見つけられて喜んでいたのが嬉しかったです。ほたるの里のような自然がいっぱいあるところで子育てしてみたいと思いました。

■変わる人の流れ、変わらない景色
ほたるの里に関わる人は年々変化する。地元の人はもちろん、ほたるの里づくりの活動に興味をもつ人、夜の景色に魅了されて昼の景色を見に訪れた親子連れ、風景の写真を撮りたい人など県内外から多くの人がほたるの里を訪れる。「地元の人たちの協力はもちろん、関わる人が増えてくるのはとても嬉しいことです。ほたるの里に来てくれる人たちの喜ぶ顔を見ると私たちの励みになり感謝しています」と菅野さんは話す。
蛍が棚田を行き交う風景はどこか懐かしさを感じ、再度訪れる人も多い。「どこにもない世界一のほたるの里」としてこれからもさまざまな人の心を魅了する。ほたるの里は今もこれからも変わらない景色を私たちに見せてくれる。

今年も5月下旬〜6月上旬まで蛍鑑賞ができる予定。風のない日や温度が20度以上のときなど条件が揃うとより多くの蛍が見れると言われている。

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