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自治体の皆さまへ

[特集]輝く勇気 燃ゆる希望(2)

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愛媛県東温市

■私たちが 今消防団にいる理由
消防団に入ることはゴールではなく始まり。今もこれからも勇気が輝き、希望が燃える

現在、消防団女性班で活動する皆さんは20代〜50代と幅広い。働き盛りの世代は消防団と仕事や家事を両立する。女性消防団員の渡部恵理子さんは「消防団に入った時期は、子育てにひとつの区切りができたときです。それぞれの事情があると思うので無理なく入れるタイミングで入団することもひとつの考えだと思う」と話す。
消防団に入団すると、地域の人たちと触れ合う機会が自然と多くなる。西原陽子さんは「消防団に入団して地域の人がよく分かるようになりました。あの人はこんな活動もしてるんだな、またここでも会ったなと地域の人に声を掛けてもらえる機会が増えましたね」と笑顔を見せる。
一方でジレンマを感じることもある。「女性消防団員の充足率はまだ70%近くで、人手不足を感じます。人手が多くなるとできることも増えてくるので、活動をより身近に感じてもらえる工夫が必要だと感じます」と山崎さんは話す。全国的にも女性消防団員の数は十分ではない一方で、地域で災害が起きたときの女性消防団員の役割は大きい。「いざというときに頼りになるのは自分や近くに住む人。消防団の活動に参加することは自分を守る知識を身につけ、周りの人を知ることができる1つの手です。少しでも多くの人が自分たちの今できることは何かを考えて、自分の地域は自分で守るという意識を持ってもらえればと思います」と山崎さんは前を向く。
和気あいあいと話す女性消防団員の皆さんの姿には温もりを感じる一方、消防団の活動中は目の奥に強さを感じる。彼女たちの勇気と希望に満ちた表情はきっとこれからも地域を救う。

◆いざというときに守れるのは自分
自分の子どもを守る方法がわかる
班長 山崎 三和(みわ)さん(南野田)
今年で入団して17年になります。これまでは広報活動やアナウンスなどが女性消防団員の活動の中心となっていましたが、最近では訓練に参加することもあり活動の幅が少しずつ増えています。
去年防災士の資格を取得しました。消防団員は応急手当普及員の講習を受ける機会もあり、さまざまな知識が身につきます。入団理由の1つが「自分の子どもを守りたい」という思いです。身につけた知識は自分だけでなく、大切なわが子を守るものにもなります。知識はどんどん取り入れていきたいですね。

◆高校の頃から防災に興味があった
地域の繋がりをきっかけに消防団へ
団員 西原 陽子(ようこ)さん(町西)
元々高校の頃から応急救護に興味を持っていたので、先生が受けるような講習に自分も参加させてもらっていました。
地域のバレーボールを一緒にしていた人から、子育てが落ち着いた頃に声が掛かり、約5年前に消防団に入団しました。しかし、入団してから思うように活動ができず、今は実質消防団2年目だと思っています。最近「かしら中」など消防団用語を覚えてきたところです。
消防団以外の他のコミュニティで顔を知っている人もいて、繋がりは大切だなと感じます。

◆自分の身は自分で守る
子どもたちが憧れる消防団員へ
団員 渡部 恵理子(えりこ)さん(牛渕)
子どもの頃、父親が消防士をしていたことがきっかけで、いつも身近に消防団の存在がありました。いつか自分も消防団に入りたいと、2年前に消防団に入団しました。生まれ育った場所とはまた違うところもあり、今年は消防団の活動に参加し、雰囲気を知りたいと思います。元から救急車両の音が聞こえてくるとそわそわしてしまう性格です(笑)。消防操法なども積極的にやってみたいと思っています。親の背中を見ることで、子どもたちにとって消防団が身近な存在になれるように活動できればと思います。

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