〜自分たちで作り上げた〜
1月7日、中央公民館にスーツ姿や華やかな着物姿に身を包んだ二十歳の皆さんが続々と到着し、旧友との再会を喜んだ。
令和6年二十歳を祝う会対象者は2003年4月2日〜2004年4月1日生まれの378人。このうち254人(出席率67.2%)が式典に参加。多くの来賓の皆さんや恩師の先生の祝福を受けて、温かい雰囲気の中で式典が挙行された。
式辞では加藤市長が「これまでの20年間の歩みの中には、思い返すと、家族や友人、恩師、地域の方々など多くの方の支えがあったと思います。感謝の気持ちを決して忘れず、これから自分が地域社会の担い手として家族をつくり、守り育てていく立場になることをしっかりと受け止め、人生を実り豊かなものにしてください」と話した。また、実行委員が制作したムービーでは、思い出の写真や小・中学校時代の恩師のメッセージが上映され、昔を懐かしんだ。
式典の運営は、東温市二十歳を祝う会実行委員会(有志15人)が秋頃から、月に3回程度打ち合わせを行い、この日を迎えた。4ページ以降に詳細をリポートする。
■令和6年東温市二十歳を祝う会 実行委員長謝辞
今日という日を迎えられたのは、家族、先生方、地域の皆さまの温かい愛情と指導のおかげです。これからも、自分をしっかり持ち、責任ある行動と周囲の人に心配りできる大人になれるよう、邁進します。
二十歳を祝う会実行委員長 高岡壽天(じゅてん)
■二十歳の決意
二十歳を迎えて考える大人とは。
過去を振り返り未来を見据える3人の決意表明。
◇大人の選択
二十歳を祝う会実行委員 山口輝(ひかる)さん
皆さんは本当に大人になれていますか?大人になるとはどういうことでしょうか。私は、大人になることは選択することだと考えます。私たち自身が大人であると選択すれば、大人なのです。他人のせいにしないこと、都合の良いときだけ子どもとして逃げないこと、自立することなど人それぞれの大人像があると思います。時間の流れに身を任せることなく、自身の意思によって大人になりたいと願っています。
人生は選択の連続です。今後も選択を迫られる場面に多く直面すると思います。自分自身の選択を正解に導くために、全力で努力しながら自分の人生を切り拓いていきたいです。人生のストーリーをより良いものにするために、大人として選択し続けられる自分になっていきたいです。
◇ラグビー人生を諦めない
二十歳を祝う会実行委員 竹内絵莉(えり)さん
私は父の影響もあり、小学生の頃にタグラグビーを始め、高校3年間はラグビー中心の生活でした。現在は、大学でラグビー部に所属していますが、未だユニフォーム姿でグラウンドに立てていません。高校3年生の冬、左足首の壊死が見つかり、大学に入ってから、「ラグビーはもう無理」と告げられました。それでも、何とか乗り越え、1年前に手術しました。
リハビリを繰り返す日々に辞めることも考えましたが、私は今日ここで誓います。「必ず、ラグビー選手としてグラウンドに復帰します」。そう思えたのは、「絵莉が帰ってくるまで繋いで待っている」と言ってくれる仲間や親、友人のおかげです。「自ら死なない」と約束した学年主任の小山先生との約束を胸に、ラグビー人生が有終の美を飾れるよう挑戦します。
◇夢を追いかける
二十歳を祝う会実行委員 水田丈依(じょうい)さん
私は、小さい頃からさまざまな夢を追って生きてきました。外の世界を見たくて、大阪の大学に進学しましたが、課題やアルバイト、家事など単純な毎日に心に穴が空き、夢を追いかけるのをやめてしまいました。それに気づき、自分のやりたいことであった「友人と過ごす」ことに専念しました。心の穴が次第に埋まり、今では友人と新しい夢を追いかけています。当時、誰にも頼らず生きていくべきと思い込んでいましたが、本当の意味での成人は、周囲の人と支え合い、自分で夢を見つけ、行動を起こすことです。皆さんもこの機会にやりたいことはできているか問いかけてみてください。私たちはまだ二十歳。夢を追いかけるのに遅くはありません。子どもの頃の情熱をいつまでも忘れないようにしましょう。
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