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自治体の皆さまへ

鬼北町議会 6月定例会(4)

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愛媛県鬼北町

■一般質問(つづき)
◆芝照雄議員
◇町内自治会・組組織の統廃合について
《問》自治会の再編についての行政側の考え方、捉え方と、自治会の再編について、行政主導で出来るのか出来ないのか。
《答》議員ご指摘の、自治会・自治組織の役員のなり手不足、あるいは自治会加入率の低下については、全国的に問題になっていると承知している。鬼北町においても、高齢化や人口減少、未加入世帯の増加などにより、短い周期で区長・組長等の役が頻繁に回ってくるといった組織があるということは承知しており、ここ数年の区長組長会においても、同様の意見を何度かお伺いしている。
また、地区によっては、現実問題として組織の運営が難しくなり、組の休止や統合をしたところもある。近年、再編された自治組織については、解散、活動休止、合併、吸収合併等の再編例があるが、いずれもそれぞれの組織で話し合いを重ねて、それぞれの意思決定をされたものと認識している。
自治会というのは、地域住民が地域において自主的に運営している自治組織であるが、それぞれの組織において、成り立ちや活動の歴史、地理的状況において独自性がある。行政が主導して自治会の再編をすることは、法的に問題はないとしても、自治会において最も尊重されるべきは、地域住民の意思であり、自治会の再編については、それぞれの自治組織としての意思決定によるべきものと考えている。
しかし、再編にあたり自治会だけでは解決できない問題については、行政としても何らかの支援は必要であると考えている。今すぐに有効な解決策はないが、全国的な問題でもあるので、他の自治体の状況も情報収集し、有効な対策については、本町でも取り入れていきたいと考えている。

◇町内各小学校・保育所・公園の遊具について
《問》町内の遊具点検等の頻度について。
《答》小学校の遊具の安全点検は、学校保健安全法施行規則において、「毎学期1回以上、児童生徒等が通常使用する施設及び設備の異常の有無について系統的に行わなければならない。」と規定されており、それを踏まえ、現在、町内の各小学校においては、毎月、教職員による遊具の日常点検を行っており、異常があれば、教育委員会に速やかに報告されることになっている。変形及び異常を確認した場合には、直ちに遊具の一部又は全部の使用中止の措置を講ずるとともに、必要に応じて遊具の構造や点検に関する専門的な知見、技能を有する専門技術者による点検を実施している。鬼北総合公園の遊具は、鬼北町総合公園の管理運営について、鬼北町スポーツ協会を指定管理者としているので、スポーツ協会職員が毎月3回程度の日常点検を実施している。また、鬼北総合公園は、都市公園法に規定する公園であり、都市公園施行規則において、「遊具の点検は年1回を基本とする。」と規定されており、年に一度、専門業者による点検を実施している。
また、下鍵山公園については、令和2年3月に遊具を設置したが、公園利用者の安全確保を図る観点から、国土交通省の「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」に準じて、令和4年度から年1回、専門業者による点検を実施している。
また、保育園の遊具点検の頻度については、厚生労働省通知「児童福祉施設等に設置している遊具の安全確保について」の中で、国土交通省の「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」を活用することとなっており、この指針に基づき、遊具の構造や詳細な点検に関する専門的な知見、技能を有する専門技術者による定期点検を年1回実施している。併せて、毎月1回、各保育所において職員による点検を行っている。

《問》行政・教育委員会としての遊具の考え方について。
《答》子どもは、遊びを通じて自らの限界に挑戦し、身体的、精神的、社会的な面などが成長するものであり、集団の遊びの中での自分の役割を確認するなどのほか、遊びを通じて、自らの創造性や主体性を向上させてゆくものと考えられる。また、遊具については、多様な遊びの機会を提供し、子どもの遊びを促進させるものであり、子どもにとって魅力的であるばかりか、その成長に役立つものである。
小学校における遊具を含めた施設・設備の設置については、小学校設置基準の中で、「小学校には、学級数及び児童数に応じ、指導上、保健衛生上及び安全上必要な種類及び数の校具及び教具を備えなければならない。」との規定があり、それに基づき町内の小学校にも遊具を設置している。
また、保育園については、「保育所保育指針」の「保育所保育に関する基本原則」の中に、保育の環境の一つとして、施設や遊具などの物的環境を整備し、子どもの活動が豊かに展開されるよう設備や環境を整え、安全の確保などに努めることとされており、町としても、子どもが好きな遊びを選択することが自己表現の第一歩となることや、保育士が子どもの興味や関心と、心身の状態を知り、遊びを通して児童の成長を見ることが出来ることなどから、保育園にとって遊具は必要なものと認識している。
今年度4月に開園した「きほくの里保育園」においても、このような考え方に基づき、遊具の整備を行なったが、今後改修を予定している園においても、施設の改修等とあわせて、順次整備して行く予定としている。

《問》撤去後新設の考えはあるのか。
《答》小学校の遊具を撤去した場合、学校の要望等により遊具の新設を行っている。最近では、平成27年度に行った専門技術者による遊具の点検結果を踏まえ、平成28年度に修繕不可遊具を撤去し、平成29年度から平成31年度にかけて、学校からの要望により、新規遊具の整備を行っている。今後も、必要に応じ、遊具の修繕や撤去を行い、撤去後の新規遊具については、学校と協議し検討したいと考えている。
また、鬼北総合公園の遊具については、平成29年度に修繕不可遊具2基を撤去し、4基の遊具を新設している。また、令和3年度には修繕不可遊具2基を撤去し、それに代わる遊具2基を今年度設置する予定としている。
また、保育園については、「きほくの里保育園」と、今後、遊具も含め改修等の整備を行う予定の2か所の認定子ども園においては、当分の間は問題なく使用できると考えているが、将来的に使用禁止となった場合等については、対象遊具の規模や園児数等を考慮した上で、遊具の整備について検討していきたいと考えている。

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