●投資的経費と扶助費の状況
投資的経費とは、道路、公園、学校など将来にわたって社会基盤を形成する目的で支出した費用です。令和4年度は、令和5年度に完成予定の乙川中学校改築等事業や小中学校の雨漏りやコンクリート剥離落下を防ぐ工事である小中学校校舎外壁改修および屋根防水事業の増により、前年度から29億円の増となる85億円となっています。今後も大規模な公共施設の更新などが控えており、投資的経費は増加が見込まれます。
扶助費とは、生活に困っている人や子育てをしている世帯を社会全体で支えるために支出した費用です。令和4年度は、新型コロナウイルス感染症対策として実施した子育て世帯への臨時特別給付金や住民税非課税世帯等臨時特別給付金給付費が減少したことにより、前年度から16億円の減となる103億円となりました。
※普通会計とは、一般会計に乙川中部土地区画整理事業、JR半田駅前土地区画整理事業の2つの特別会計を加えたものを指します。
●市債残高の状況
◯市債残高、今後は増加の見込み
市債とは道路や公園、学校など将来にわたってみなさんにご利用いただく公共施設を建設・整備するときに、国などから借り入れる借金のことです。これらの借金は、将来の世代の方にもその費用を分け合っていただくことで、「世代間の負担を公平」にする必要性もありますが、市債残高が増えると利息の支払で財政を圧迫することになります。
半田市では平成15年度に市債残高が約955億円ありました。その後、計画的に返還したことにより、令和4年度末の市債残高は約265億円となりました。
今後は、新病院の建設や公共施設の修繕・更新等が必要になり、財源確保のために市債残高が増加に転じるため、適正な規模での地方債発行を行っていきます。
■令和5年度(上期)の予算執行状況
半田市では、年に2回(6月と12月)、財政状況の公表をしています。
ここでは9月30日現在の令和5年度(上期)の予算執行状況をお知らせします。
●一般会計
◯歳入
◯歳出
※事業費の支払いは原則、事業完了後に行うため、契約が済んでいても執行率が低くなる場合があります。
●企業会計
・収益的収支…その事業の経営活動にかかる収支
・資本的収支…その事業に必要な施設の建設などにかかる収支
●特別会計
●人口・世帯・面積
・人口…117,418人
・世帯…53,114世帯
・面積…47.42キロ平方メートル
●市有財産の状況
・土地…6,032,363.22平方メートル
※道路、学校などを含む
・建物…430,977.66平方メートル
・基金…117億8,670万円
・有価証券・出資金…3億7,946万円
●市債現在高の状況
・一般会計…61億1,479万円
・特別会計…10億9,410万円
・企業会計…172億390万円
※このほか、市が半田市土地開発公社に公用用地の取得を依頼した際の借入金残高が1億9,128万円あります。
■一般会計でみると…
市民一人当たり約5.2万円の借金
問合わせ:財政課
【電話】84‒0617
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