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みんなの「意見」をまちづくりに ~市民と市長のまちトークを開催しました~

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愛知県大府市

市民と市長がまちづくりについて語り合う場として、平成28年度からスタートした「市民と市長のまちトーク」。今年度は、地域拠点である公民館を舞台に、市内10地区で開催しました。
今回の特集では、まちトークの様子や提案されたご意見の一部を紹介します。

■まちトークとは
地域のさまざまな年代の皆さんから、地域の現状や課題、地域活動の状況、市へのご意見など「みんなで話そう地域のまちづくり」をテーマに、幅広く自由に意見を出し合い、地域の現状や課題を把握し、新たなまちづくりにつながるアイデアが生まれることを目的に開催しました。

◆開催方法
日程:7/16~29の期間で全10回(各2時間)
地区:大府・石ケ瀬・横根・横根山・北崎・共和西・共和東・長草・吉田・森岡で1回ずつ開催
参加者:200人(自治区・コミュニティ・民生委員・PTA・子ども会に所属する方・ボランティアグループ・市民活動団体・NPO団体・公民館利用団体として各地区で活動している方、大学生など)

(1)基調講演
市長が市の取り組みについて講演を行います。
(2)グループワーク
グループに分かれて、意見をまとめます。
(3)グループ発表
グループごとに意見やアイデアを発表します。
(4)講評・意見交換
市長が講評を行い、意見交換をします。

○お互いに支え合い、つながる地域へ
30歳から40年間、ずっと吉田で暮らしています。最近急速に高齢社会になっていると感じ、高齢者の目線で、より良いまちになるよう意見をしたいと思い参加しました。
吉田では、高齢者の移動や買い物が課題になっていると感じています。商業施設の増設や、ふれあいバスの市外への乗り入れ、乗り合いタクシーなど新たな方法も検討してほしいです。
これからもお互いに支え合い、つながっていける地域を目指し、将来を担う子どもたちにずっと住み続けてほしいですし、吉田に住んで良かったと思ってほしいです。
飯村順一さん(吉田自治区長)

○子育て世代の意見に共感しました
地域の生涯学習推進委員としての立場や視点から自分の思いを話したいと思い参加しました。市長と直接話ができる良い機会ですし、地域の方と同じ目線になって話し合えるのがすてきだと思いました。
子育てしながらフルタイムで働いているので、皆さんの意見にとても共感しました。グループワークでは、夏休み中の放課後クラブに通う子どもたちの昼食の注文方法や、運動場の開放など具体的な意見が交わされました。これからも、田舎の良い雰囲気を残しつつ、今の良さを継承しながら、さらに発展できるまちづくりをしたいと思いました。
松下裕子さん(共和東地区)

■OPINION -みんなの意見・提案-
提案:少子化対策にさらに力を入れてほしい。
市長:市では、コロナ禍に「特別定額給付金」の基準日の翌日以降に生まれた子どもたちにも10万円を給付し、これが国の制度にも採用されました。現在、国の制度では妊娠時に5万円、出産時に5万円の支給ですが、大府市では出産時にさらに5万円上乗せしています。
これからも市民に最も近い市がやるべきことを見極め、少子化対策に取り組んでいきます。

提案:地域と連携して、「ラーケーションの日※」に子どもの学びや体験ができる機会を作ってほしい。
市長:市でも、10月から制度が始まります。企業・団体などの地域の資源を生かした仕組みを検討していきます。
※Learning(学習)とVacation(休暇)を組み合わせた造語で、家庭での主体的な学びや体験的な学びを実施するために創設される休日。

提案:ごみの再生処理工程の見学や、生ごみの堆肥化を進めて、地域で活用してはどうか。
市長:プラスチックごみや生ごみの排出量を減らす取り組みは、大変重要だと思います。横根地区では生ごみ回収を行い、持ち込んだ生ごみでバイオガス発電を進めています。この取り組みをさらに広げていきたいです。

提案:子ども・若者・高齢者など、誰もが集まれる場所を増やしてほしい。
市長:市では、幅広い世代の方が交流できる「全世代型サロン」の展開を進めています。今後も公民館などで、地域の特徴を生かした交流の場やイベントを増やしていく予定です。

提案:ふれあいバスなどの交通手段を充実させてほしい。
市長:10月からバスを増車し、大府駅東口から国立長寿医療研究センターへの直行便も、新たに運行します。ルート改定に合わせて、ふれあいバスで買い物が便利になるよう、市民の移動手段を確保していきたいです。

■他にもこんな意見・提案がありました
・ため池を活用した公園で、新たなイベントを開催してはどうか。
・地域の行事を運営している方や地域の役員が高齢化し、担い手が少なくなってきている。
・防災訓練を、より実践的な訓練にしてはどうか。
・渋滞が多い道路が多い。交差点に右折レーンを作ってほしい。
・小学4年生のバイオリンの授業を楽しみにしている子どももいる。ぜひ続けてほしい。
・不登校の子どもへの対応を進めてほしい。
・買い物ができる場所が増えてほしい。

■PERSON IN CHARGE
市が持続可能なまちづくりを実現していくためには、地域にお住まいの方や地域で活動されている方の協力が不可欠です。今回のまちトークでは、それぞれの地域にお住まいの方でないと気が付かないような意見も多く、とても有意義なものでありました。これからも、市民の方との協働により、まちづくりを進めることができればと思います。
協働推進課 佐々木宏孝

問合せ:協働推進課
【電話】45-6215

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