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自治体の皆さまへ

大府からつなぐ 平和の笑顔(2)

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愛知県大府市

【広島 HIROSHIMA】
2023.7.27・28

◆袋町小学校平和資料館
爆心地から460メートルしか離れていない袋町小学校。木造の校舎は全て倒壊しましたが、鉄筋コンクリートの校舎のみ、被害を免れました。町の多くの家屋が焼失する中、袋町小学校は町の中で残った数少ない建物で、当時は避難所としての役割を果たしていました。

◆広島平和記念資料館
被爆者の遺品や被爆の惨状を示す写真・資料が展示され、当時の広島で何が起こったのかを伝えています。平和大使は、音声ガイドを活用し、一つ一つの資料に込められた思いを感じ取っていました。世界に平和の大切さを訴える施設であり、多くの外国人も訪れていました。

◆平和記念公園見学
平和記念公園が建っている場所は、広島市の中心的な繁華街でしたが、人類史上初めて落とされた一発の原子爆弾により、一瞬のうちに破壊されました。平和大使は、ボランティアガイドによる解説を聞きながら、公園内にある原爆ドーム、被爆したアオギリなどを見学しました。

◆被爆体験講話
被爆者の体験談や平和への思いを受け継いだ被爆体験伝承者の大松美奈子さんから話を聞きました。当時中学2年生だった國重昌弘さんは、爆心地から2キロ程離れた場所で被爆しました。被爆直後、2回気を失い、周りを歩く友達の頬をなでると、皮膚がめくれたそうです。

○INTERVIEW
「原爆に無関係な人はいない」
原爆を体験したのは広島と長崎だけかもしれませんが、皆さんも無関係ではありません。こうして広島で直接見て、肌で感じたことは、皆さんの血となり、肉となり、いろいろな思いの結晶となります。その思いは、いろいろな形で皆さんの助けになると思います。
被爆体験伝承者 大松美奈子さん

◆ピースディスカッション
平和関連施設を見学し、知識を取り込むだけではなく、自ら平和を発信する力も身に付けるため、事前学習や広島での体験から得た知識をもとに、平和を自分事として考えるディスカッションを実施しました。
平和大使は、「平和×○○」というお題に対し、自分の性格診断から導き出された自分なりの平和の発信の方法を「NPO法人Peace Culture Village」のファシリテーターと一緒に考え、発表し合いました。

○INTERVIEW
「自分なりの平和を考えて」
平和文化を作っていく人たちが増えるほど、世界は平和に近づいていきます。しかし、戦争文化を作っていく人が増えるほど、戦争は起こりやすくなります。
皆さんは「平和って何?」って聞かれるとなんだろうと考えるかもしれません。平和には、答えはありません。一人一人の平和があっていいし、皆さんにもできることがあると思います。自分らしさあふれる自分なりの平和を考えて、アクションしていってください。
ボランティアガイド 田中美月さん

【沖縄 OKINAWA】
2023.8.23-25

◆ひめゆり平和祈念資料館
沖縄戦の体験と平和の尊さを伝えるため、ひめゆり同窓会によって設立。証言映像や当時の写真などを通して、ひめゆり学徒隊が体験した沖縄戦の様子を伝えています。沖縄戦で亡くなった生徒や教師のための慰霊碑「ひめゆりの塔」に、全員で黙とうをささげました。

◆沖縄県平和祈念資料館
戦争の犠牲になった多くの霊を弔い、恒久平和の樹立に寄与するための施設。常設展では、開戦から沖縄戦にまで至った一連の流れや、住民の視点から見た沖縄戦の状況、終戦から日本復帰までの沖縄の歩みが紹介されています。平和大使は、地中から発見された不発弾を見て、恐怖を感じていました。

ガマ…沖縄の方言で、自然にできた横穴の洞窟のこと

◆チビチリガマ
読谷村にある奥行き50メートルほどのガマ。当時140人の住民が潜んでいましたが、軍に捕まれば残酷な方法で殺されると言われていたことから、住民が集団で自殺する集団自決が発生しました。幼い子どもを中心に83人が命を落としたガマ内には、今もさび付いた包丁などがそのまま残されています。

◆シムクガマ
読谷村にあるガマで、奥行きは2500メートル以上もあります。米軍が沖縄に上陸してから、同じ集落にあるチビチリガマでは集団自決による多くの犠牲者が出ました。しかし、このシムクガマでは、2人の避難民の勇気ある行動で1000人近くもの人々が助かり、「生死を分けたガマ」と呼ばれています。

◆ユンタンザミュージアム
座喜味城跡の歴史や、村内の自然環境を紹介する展示など、読谷村の歴史・自然・戦前戦後の暮らしについて、実物・模型・写真などで紹介されています。沖縄に多い墓の形式である亀甲墓のジオラマがあり、地元の人でもなかなか入ることのできないお墓の中をのぞいてみました。

◆世界遺産 座喜味(ざきみ)城跡
戦乱の世だった「三山時代」に活躍し、琉球王国統一後の国の安定に尽力した名将護佐丸によって築かれた城。規模は小さいですが、城壁や城門の石積みの精巧さや美しさは沖縄の城の中で随一といわれ、当時の石造建築技術の高さを示す貴重な史跡です。

◆平和ディスカッション
2日間さまざまな施設を見学して、学んだことや感じたことを自らの言葉で発信するための平和ディスカッションを実施。グループに分かれて、平和とはどんな状態で、その反対はどんな状態なのかを話し合いました。最後に沖縄で学んだことを生かして、自分たちができるアクションプランを発表しました。

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