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大府からつなぐ 平和の笑顔(3)

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愛知県大府市

■平和に向けたメッセージ
10月1日、戦没者を慰霊し、平和への誓いを新たにするため、平和祈念戦没者追悼式を開催しました。式典では、平和大使の4人が、実際に現地で学び、知り、考え、肌で感じたことをまとめた「平和に向けたメッセージ」を発表しました。ここでは、一部を抜粋して紹介します。市ウェブサイトでは、平和大使が派遣後にまとめた報告書を掲載しています。

○私が考える平和とは
広島に訪問する前、平和とはどういうことかの質問に「なくてはならないもの」と答えました。
実際に広島に行き、戦争の悲惨さを見て、体験し、感じ、考えることは大切だと実感しました。そして、私たちのような若い世代が工夫して、協力しながら平和の大切さを伝えていかなくてはならないと思いました。帰りの新幹線で、行きと同じ質問に対して「私たちが、守っていかなくてはならないもの」と力強く答えることができました。
大府北中学校 清水美来さん

○踏み出した平和への一歩
現地で、説明や伝承者の話を聞いて、たった一発の原子爆弾が多くの命を奪い、生き残った人々の人生も変えたことを知りました。今、当時を生き抜き、頑張ってきた人たちがいて、私たちは平和に過ごせています。しかし、国家間の紛争など平和ではない一面もあるのが現実です。平和な世界の実現のために私たちが出来る事。それは全世界へ「人々の笑顔・夢・希望が身勝手に奪われないようにする為に絶対に戦争をしてはいけない」と発信する事だと思います。
大府北中学校 西勇樹さん

○「平和」への道を歩む
平和な日々を実現するためには、広く多様な視野を持つことが大切だと思いました。自分の立場から見た視野だけでは見えない部分を他の人の立場になって一度見つめ直してみることで、新しい考え方が生まれてくると思います。相手と手を取り合って歩んでゆける道を見出すことができれば、世界は笑顔に満ちあふれた「平和」な世になっていくと思います。今回派遣で学んだ「平和」を胸に、笑顔を咲かせていきたいと思います。
大府中学校 加古蒼大さん

○平和のためにできること
私はガイドの方の「戦争には色がある、匂いがある、味がある」という言葉が忘れられません。現地に行くことで、その言葉が肌で実感できました。そして私は、平和のために自分ができることは何かと考えました。私は今回学んだことを身近な人に伝えたり、新聞を読んだりして、もっと世の中のことを知りたいと思いました。思いやりの心を持ち、自分の命も人の命も大切にして生きていきたいと思います。そして、世界から戦争がなくなってほしいと強く願います。
大府西中学校 加藤さくらさん

■派遣後の平和大使について皆さんに聞いてみました
◆保護者
○自分の考えを持つことの大切さ
この事業に参加する前は、家で戦争や平和のことを話す機会がありませんでしたが、沖縄から帰ってきてからは、現地で学んできたことをたくさん話してくれました。
特に、チビチリガマとシムクガマでのリーダーの判断の差で、全員が死ぬか生き残るかの違いが出たことが驚きだったようです。この事業を通して、自分自身の考えを持つことの大切さを学べたと思います。
髙山瑛さんの保護者 奈々さん 信行さん

○客観的な考えから主観的な考えへ
娘は、元々戦争について興味を持ち、よく図書館で戦争に関する本を読んでいたので、「実際に現地へ行ってみたい」と、この派遣事業に参加しました。
実際に現地を見て、現地の人から話を聞くことで戦争の悲惨さを学び、平和は私たちが守っていかなくてはならないものと、主観的に考えるよう変化していました。今度は、娘にガイドしてもらいながら、家族みんなで広島を訪れたいです。
清水美来さんの保護者 英里さん 裕介さん

◆市遺族会
○平和の輪を広げてほしい
平和大使の皆さんのメッセージを聞いて、実際に現地に行き、いろいろ学ぶことで、考え方に変化があるなと思いました。「平和とはどういうことか」という質問に対し、行く前は「なくてはならないもの」、帰りには「私たちが守っていかなくてはならないもの」と力強く答えられたという清水さんの言葉に驚きと頼もしさを感じました。
派遣前は概念としてしか頭の中になかったものが、現地へ行って実際に見て、現地の人にお話を聞くと、戦争とはこんなに悲惨なものだったのだとよく分かったことでしょう。今回の派遣で学んできたことを、いろいろな人にお話しして、平和の輪を広げていってほしいです。
市遺族会 中田紀子さん

問合せ:地域福祉課
【電話】45-6228

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