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再発見!わがまちの文化財・施設紹介vol204

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愛知県新城市

■鳳来湖周辺の平行岩脈群
岩脈とは、地層や岩石にできた割れ目にマグマが貫入して、冷却・固結してできた板状の岩体です。
今から約1500万年前、奥三河地域で活動していた設楽火山は、多くの岩脈を形成しました。国指定天然記念物「馬背岩」もこの時に形成された岩脈です。特に鳳来湖(宇連ダム)周辺にはいくつもの岩脈が存在し、いずれもほぼ南北方向に延びて平行岩脈群を構成しています。幅3メートル以上の岩脈(全12枚)は東から順に「鳳来湖第○岩脈」と名付けられています(浦川・横山,1981)。市指定天然記念物「障子岩岩脈」(幅約10メートル、長さ約2.9キロメートル)は鳳来湖第6岩脈です。
南北方向に平行岩脈群が形成されたということは、南北方向に強い応力が大地にかかっていたことを示します。岩脈が形成された頃は、日本列島が大陸から分離して日本海が形成された時期です。日本海の拡大に伴い、大地に南北方向の強い応力がかかっており、平行岩脈群の形成に深く関係したと考えられます。

問合せ:鳳来寺山自然科学博物館
【電話】35-1001

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