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奥三河メディカルバレープロジェクト みんなで伸ばそう健康寿命vol31

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愛知県新城市

■フレイルから脱出する秘訣
65歳以上では約十人に一人が認知的フレイルに陥っています。あと一押しされると認知症と聞くと怖くなりますね。フレイルの予兆として、(1)急な体重減少、(2)握力低下、(3)持久力の低下、(4)歩行速度の減弱、(5)運動量の低下、という5つがよく知られています。思い当たる節がある人や周囲から指摘されたことがある人は要注意です。1日も早く対処を始めたくても「何をしたらよいか分からない」というあなたにまずお勧めしたいのが食事の改善です。
食生活とフレイルにはとても強い関係があります。フレイルの人は食生活の偏りや、買い物や調理が億劫で同じものばかり食べていたり、面倒で一食飛ばしてしまう傾向が強いと言われています。昔から日本ではお米やパンなどエネルギー源になる主食と、肉や魚、大豆製品などのタンパク質の補給源になる主菜、野菜やきのこ、海藻などビタミンやミネラルを補うための副菜をバランスよく組み合わせた食事を3回に分けて摂るのが良いとされてきました。ある調査結果では、バランス食を毎日3食きちんと摂る人は、週に2〜3回程度しか取っていない人と比べフレイルに陥る割合が明らかに少なかったのです。また、イタリアやスペインなど地中海に面した地域の料理はナッツやオリーブオイル、野菜、果物、魚、鶏肉、チーズなどをふんだんに使います。米国で実施された調査では、この地中海食にはフレイルを予防する効果があることが示されました。
まずはバランスの良いメニューを考えることから始めましょう。主食・主菜・副菜の揃ったバランス食を毎日3回摂り続けることで脳も体も活性化されるのです。
文責:名古屋大学医学部特任教授 平田仁

問合せ:総合政策課
【電話】23-7696

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