再発見!わがまちの文化財・施設紹介vol206

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■市指定文化財　鳥居勝商磔殺之図
長篠城址史跡保存館が所蔵する「鳥居勝商磔殺之図」には鳥居強右衛門が磔刑にされた姿が描かれています。
強右衛門の磔図といえば、東京大学史料編纂所が所蔵する「落合左平次道次背旗」が最も古い史料と伝えられています。
これは天正3年(1575)長篠・設楽原の戦い当時、徳川方の武将であった落合左平次が強右衛門の最期に感動し、自身の旗指物として描いたものと最新の研究では考えられています。
現在、その姿を描き写したものが多数現存しており、本紙掲載の写真が長篠城址史跡保存館で所蔵する史料になります。
これは幕末～明治の書画家・長尾華陽が書写した絵画で、左下には江戸時代後期の武道家・平山行蔵が記した賛文も添えられています。
強右衛門の勇気ある行動が後世にわたって賞賛され、その最後を描き・語り継いできた結果が、私たちの抱く鳥居強右衛門の人物像に深く哀悼の意を感じずにはいられない気持ちにさせていることに繋がっているのではないでしょうか。

問合せ：長篠城址史跡保存館
【電話】32-0162