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【特集1】挨拶から広がる多文化の輪(1)

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愛知県新城市

この特集は、市民編集委員が企画・編集しました。

多文化共生とは…
国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築いていこうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと。

ひと昔前と比べると、外国人の方を見かける機会が増えた気がしませんか。「見かけることがあっても話しかけたことはない」という方が多いのではないでしょうか。そのような中、「なかなか外国人と馴染めない日本人、なかなか日本に溶け込めない外国人がいる」問題が聞こえてきます。
今回の特集は、多文化共生について、市民編集委員の目線で探ってみました。

■新城市の現状
新城市の総人口は減少していますが、外国人人口は増加しています。外国人市民は、今や総人口に対し2.5%の割合を占めるまでになりました。この増加傾向は続き、これからも外国人市民は増えていくことが予想できます。
▽新城市の外国人人口総数と総人口の推移

また、年齢別比率を見てみると、60歳未満の人口が96%前後で推移していることが分かります。そして中でも注目すべき点が、20代と30代の若年層が多いことです。
▽新城市の外国人市民の年齢別人口比率の推移

さらに、地域別人口では、人数の大小はありますが、各地域で外国人市民が生活をしていることが分かります。※詳細は本紙参照

■インタビューをしました!
そこで今回、来日し市内の日本語学校に通学しているお二人、新城に住んでいる日本人のお二人から意見をお聞きしました。
※質問と回答は、インタビュー内容をまとめています。
▽優しさに感謝
父親の夢は日本に行くことでしたが叶わず、その代わりに私が来日することがいつしか夢になっていました。バングラデシュでは土木建築の研究をしていて、最終的には日本で自分の建設会社を起業することが目標です。
1年半程前、市内のお店に買い物に行った際に、道に迷ってしまいました。その時、通りがかった日本人が助けてくれ、その方の車で私を寮まで送ってくれました。その日、祖国の親に電話をかけ感動を共有しました。今でも、その時の嬉しさは覚えています。
アシフ・アルさん(バングラデシュ出身)

▽おもてなしを学びたい
日本の「おもてなしの心」を学び、ネパールで自分のレストランを開業するのが目標です。
学校やアルバイトから多くのことを学んでいます。来年度からは名古屋市の専門学校に進学しますが、目標に向かって、さらに勉学に励みたいです。
来日してから、お餅が好きになりました。
タマン・ビニタさん(ネパール出身)

Q.日本に来て驚いたことは何ですか?
A.時間を正確に守る厳しさです。ネパールでは、大体の時間に間に合えば大丈夫ですが、日本は分単位で時間を守っていて驚きました。私も日本に来てから守ろうと頑張っていますが、慣れてしまった習慣を変えるのはとても大変です。

A.悪いことをしていないのに、日本人は会話の冒頭で「すみません」「ごめんなさい」と言ってから話し出すことがあり驚きました。外国では悪いことをしていないのに謝ることは珍しいです。この様な相手を気遣う気持ちを見習いたいです。

普段私たちも何気なく使っている会話冒頭での「すみません」。確かに言われてみると、すぐに端的な答えが出てきませんでした。話し相手の時間を割(さ)くので「ごめんなさい」と言っているのかなと、お二人に伝えたら納得した表情に変わりました。

Q.日本に来て困ったことは何ですか?
A.電車の中や道路を歩いていると、少し避けられているのかなと、感じることが時々ありました。また、会話をしているときも、相手の方が少し身構えている感じがしました。

来日する前に日本語をしっかりと勉強してきたお二人。もっと交流をしたいとのことですが、どのように日本人へアプローチしたら良いのか、少し戸惑っている感じがしました。
私たち日本人もどうやって話しかけたら良いのか、質問されたらどうやって答えたら良いのか心配で声かけができないことがありますと伝えました。それなら、お互い様だねと分かり合えた感じがしました。

A.ごみ捨てに苦労しています。日本のごみ捨てルールは、祖国に比べとても細かいです。ルールに従って出したいのですが、分別が分からない時にすぐに聞ける人が身近にいると、とても嬉しいです。

Q.お二人は日本語がとても上手ですが、どうやって学びましたか?
A.来日前と日本語学校で主に勉強しました。さらにアルバイトで日本人の方と話したことも大いに勉強になりました。アルバイトでは、色々なことが学べます。しかし、皆さんがよく使う方言はとても難しく感じています。

本当に日本語が上手なお二人でした。そこで、「じゃんだらりん」について一緒に考えてみました。方言は独特な言い方なため、お二人とも難しそうな表情をしていました。

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