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【特集1】挨拶から広がる多文化の輪(2)

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愛知県新城市

▼日本人のお二人にもインタビューをしました
Q.今の新城市は昔に比べ外国人市民が増えていますが、実感はありますか?
A.私たちが住んでいる地域は、外国人市民が増えている実感があります。地域に住んでいる全ての外国人の方の状況は分かりませんが、組に加入している外国人の方もいます。外国人の方々も気さくに組の仕事に応じてくれ、時には近所の人がフォローしながら、みんなでやっています。

近所の外国人市民と立話しの中で、その方が育てているキャッサバは、タピオカやフライにして食べると教えてもらったそうです。何気ない会話から、どんどん話が広がったエピソードを語ってくれました。

Q.全国的にも、ごみ出しの問題はよく聞きますが、実態はどうでしょうか?
A.以前、粗大ごみが放置されていたので、一時的に私の家で保管したことがありました。こうしたことも、分からないことがあれば丁寧にお伝えすることが大切だと思います。地域でも同じような話があり、外国語の看板を現在、準備しています。

Q.今後、外国人市民が増えると思います。何が大切だと思いますか?
A.国や関係機関の取り組みにより、今後も多くの外国人の方が来日されると思います。お互いに協力し合っていくことが、より大切になっていくと思います。

A.新型コロナウイルスで地区行事が減ってしまいましたが、何でも良いので一緒になって何かをすることが大切だと思います。そこから会話が生まれるはずです。会話ができたら、後は自ずと交流の輪が広がると思います。道端で一言声をかけるだけでも全然良いと思います。

お二人が共通して言っていたのが、まずは声をかけてみること。そこが交流のスタートです。

■市内で多文化共生の風が吹き始める
例えば、豊岡地区では日本人と外国人が野菜作りを通して交流を深めたり、平井地区では技能実習生との交流会をするなど、お互いの文化を理解し合う試みが行われています。

今回インタビューを受けてくれた市内の日本語学校の卒業生の中には、日本での思い出は野菜作りを通した日本人との交流が一番の思い出と語った方もいたそうです。

■インタビューを通して
今は多文化共生の時代とも言われています。現在、新城市では多文化共生プランを作成し、4月からプランがスタートします。しかし、国籍や民族などの異なる人々が互いの文化の違いを認め合い、地域社会の構成員として共に生きていくことは、簡単なことではありません。
今回のインタビューを通し、今後どうしたら良いのか、少し明るい兆しが見えてきた気がしました。

▽何度も説明をする大切さ
日本のごみ分別は、高度成長期の可燃ごみと不燃ごみの分別から始まり、その後、資源を大切にするリサイクルに変わっていきました。長い年月をかけて私たちはごみ分別の習慣を変えてきました。
それと同様に、文化が全く違う外国から来た方に1回で理解してもらうのは難しいことです。繰り返し丁寧にルールをお伝えすることが大切です。

▽お互いに認め合う
心の奥底では、「ここは日本だから日本の習慣に従うべき」と思っている方もいるかもしれません。そういった考えももちろんあると思いますが、外国人が日本の文化やルールを守るだけでなく、日本人も外国の文化を理解し、歩み寄ることも大切です。
新城市では、外国人市民が言葉や文化の違いを理由に社会的不利益を被ることなく日本人市民と対等な関係を築き、それぞれの活動や交流を通してまちづくりに参加し、全ての人が住み良いまちを目指しています。

▽挨拶から始まる交流の広がり
交流の基本は言葉です。外国人との交流では、言葉の違いが大きな壁になっています。人の気持ちを届ける言葉の役割は大きいです。そして、言葉を発しなければ思いは届きません。その人の母国語が分からなければ、日本語の単語を並べたり、ゆっくり話すだけでも大丈夫です。
インタビューを通して、日常の挨拶から交流の輪が広がっていくと確信しました。「恥ずかしい」「関わりたくない」といった気持ちもあるかもしれませんが、まずは話しかけてみることが大切だと思います。
今回インタビューした学生は日本語が堪能でしたが、母国語しか話せない外国人市民もいます。生活に必要な日本語が少しでも分かるようになる機会や、そのきっかけとなる場も必要です。
今回のインタビューでは、何か困った時に気兼ねなく聞くことができる人がいると嬉しいと外国人市民の方は仰っていました。日本人の方は、外国人の方と簡単で良いので交流ができる場が地域にあれば良い方向に進むのではという話をされていました。両者を結ぶキーパーソンが市内のあちらこちらに存在すれば、多文化共生を良い方向に進められると実感しています。
お互いの文化を認め合い、気軽に交流ができる新城市になって欲しいと思います。

■編集後記
「人と人とが助け合う」という、言葉にすればシンプルなことが現実には何よりも難しいと感じる今の世の中、国籍の違う人々と地域で仲良く暮らすことは簡単なことではないかもしれません。
しかし、世界で戦禍が絶えない今こそ、人は皆同じ命であり、「地球」という名の家族であることを声を大にして言わなければならない時でもあると思います。今回の特集が、その一歩になることを願っています。

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