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とうごうトレンド「今、この人に会いたい!」

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愛知県東郷町

今、東郷町でキラリと輝いている人にフィーチャー!

■”75歳が人生の分岐点。自分だけの「松」を描き続けたい”
水墨画家 髙嶋由紀子(たかしまゆきこ)さん

59歳で水墨画と出合い、現在83歳の髙嶋由紀子さん。雅号は「紀石」を名乗ります。

●墨の滲みやぼかし、濃淡…素朴な美しさに魅了された
東郷町に移り住んだ際、打ち込める趣味を探そうと、東郷町水墨画部へ入部した髙嶋由紀子さん。「墨だけで描く水墨画は、墨の滲みやぼかし、濃淡や乾湿によって変化が生まれます。その美しさにのめり込みました」
転機は75歳の時。師匠である蟹江繁龍先生との出会いでした。「竹が上手な蟹江繁龍先生が『あなたは松を描きなさい。難しい松をものにして、自分にしか描けない墨絵を生み出しなさい』と言ってくださり、世界が開けました」
この年、三人の息子家族の援助を受けて一人暮らしを始めます。以来8年間、松と生き物を描き続け、「今では松が頭の中にあり、見なくても描けるようになりました」といいます。

●今が人生で一番いい時!仲間と一緒に高め合いたい
2022年、松の木に帰ってくる鷹をダイナミックに描いた墨絵『鷹帰姿』が、國際書画連盟から愛知県知事賞を受賞。「やはり励みになりますね。好きなことをして応援してもらって。私は、今が人生で一番いい時ですよ」と笑顔の髙嶋さん。
「今後は一緒に楽しみながら学ぶ仲間が欲しいですね。蟹江繁龍先生の『東郷・墨絵の会』は、毎週月曜に『いこまい館』会議室で10時〜15時まで開催しています。初心者の方も気軽に覗きに来てください」

▽Profile 髙嶋由紀子(たかしまゆきこ)
愛知県瀬戸市生まれ。働きながら3人の子を育て、58歳の時に東郷町へ。翌年、「東郷町水墨画部」に入部。2015年より蟹江繁龍氏に師事。東美会会員、國際書画連盟会員、2023年より評議員。

▽私の元気のモト
大切にしている大きな硯で墨を磨ると、励まされているような気持ちになり、3~4時間は没頭して描いています。また、これまでにいただいた賞の盾も、眺めると元気になります。

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