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【とうごうトレンド】ピカソを超えていく

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愛知県東郷町

■諸輪在住 青木幸一(あおきこういち)さん(77歳)
世界有数の芸術大国・フランスで行われた美術公募展「サロン・ドトーヌ2022」。フランスの展覧会屈指の難関としても知られ、現在まで100年にわたって開催されているこの展覧会では、国際画壇に新しい風を吹き込むような独創性が求めらます。
今回は「第19回サロン・ドトーヌ2022」に入選された青木幸一さん(以下「青木」表記)にお話を伺いました。

▽絵画に興味をもったきっかけは何ですか。
青木:中学生の時に、美術界隈で有名な高校の美術科を目指す同級生から七宝焼きの話を聞いて興味を持ち、「自分にも何かできないかな?」と空想しました。それをきっかけに色で描く世界に深く惹かれ、気づけば美術大学に進学していました。

▽大学では芸術家になる道を選ばれたのですか。
青木:大学で商業デザインを学び、卒業後は広告代理店で勤務しました。当時は今までにない広告が開化し始め、アメリカでは民間のテレビ放送など、まだ日本には普通でない斬新な世界がありました。新しいものが大好きな私は、マスメディアの仕事に興味を持ったのです。当時の新しいことに夢中になる本能が今の自分につながっています。

▽では、本格的に絵画制作に取り組み始めたのはいつからですか。
青木:定年退職し、時間に余裕ができてからです。さまざまな経験をして、教えてもらったことに感謝しています。培った知識、技術などが社会に役立てばと、パソコンの中のキャンバスと日々向かい合っています。

▽今後の目標を教えてください。
青木:「ピカソを超えること」です。世界に認められる作品を描くには、ピカソのように「新しい価値や考え方」、哲学が必要です。例えば、かの有名な絵画「ゲルニカ」は「戦争を視覚化したい」という他者とは異質な思いがありました。今までのもの、大衆が好むものではなく、新しい価値を表現している所からうかがえます。私は、ピカソのように、新しい価値を表現していきたい。今はその一歩として、アメリカで行われる世界最大級の美術展「アート・バーゼル・マイアミビーチ」に出展したいと思っています。

▽最後に、青木さんにとって「アート」とは何ですか。
青木:「人間の価値は何に、どこに?」を考え表現したものです。アート自体の意義は、吉本隆明のとなえる「国家とは共同幻想であり、芸術とは自己幻想である。」いわば、それがアートの真髄かな。

▽技術の高さはもちろんのこと、今まで世になかった新しい発想を表現することが求められる厳しい世界。しかし、ピカソを超え、さらには時代を超えて後世に語り継がれる偉人が東郷町から誕生するかもしれません。青木さんの更なるご活躍を祈っています!

●夢を叶えるための“私のメソッド”
「朝起きてすぐに作品制作をする」
眠すぎて、半分夢の中にいたとしても、すぐに制作に没入する。朝ご飯を作って、洗濯して…といった日常生活のルーティーンよりも、もっと大切なのが「人間の想像力を引き出す」ことです。
こうすることで、頭の中にある「常識」にとらわれることなく、「人間の真相、価値」を表現できたらベストですね。

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