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とよあけの自然

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愛知県豊明市

■毒があり、強害雑草になるノボロギク
ノボロギクは、キク科の越年生または一年生の広葉雑草です。和名は「野に生えるボロギク」という意味です。
茎は中空で、高さ20〜40cmで直立、多数に分枝しています。植物体はうす緑色から赤紫色で、子葉は長楕円形で、葉先はややとがっています。成葉は互生(ごせい)し、不規則に羽状の切れ込みがあります。
開花は通常5〜8月、温暖な地域では一年中見られます。花は1cm程度の頭状花序で、黄色い筒状花だけの花をつけます。
世界中の寒冷地から亜熱帯に分布します。日本では明治初期にヨーロッパから入り、北海道から沖縄まで全国に分布します。
耕作地では、畑、果樹園、転作水田によく見られ、道端や空き地にも自生します。
乾燥した畑では、多数の種子が広がり、強害(きょうがい)雑草となることがあります。過去には血止めに効くということで、鼻血などの際に使用さましたが、今日はピロリジジンアルカロイドに毒性があり、下痢や吐き気をもよおします。

豊明市史(自然)編集委員 小笠原昇一

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