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市立病院からこんにちは

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新潟県佐渡市

■2つの「病院」、そして夜間救急外来
両津病院 診療部長 診療科目 内科 小林 良太 先生

数年前まで6施設あった島内の「病院」は、いまや2施設のみとなりました。
「病院」とは、20床以上の入院施設を持つ医療機関のことを指し、それ以外は「診療所(医院、クリニック)」と呼ばれます。佐渡の病院数減少の事情は複雑ですが、医療従事者の確保困難が大きな理由です。全国的に医療職の育成は盛んですが、就業地は都会に偏重しています。
現在、夜間に救急車を呼ぶと、基本的には2つの「病院」である佐渡総合病院か両津病院のどちらかに搬送されることになります。両津病院の救急外来は、医師1人、看護師1人の2人のみでやっています。救急外来を連日運営するために、これ以上宿直人数を増やす余裕はありません。夜間は基本、検査はできないのですが、どうしても必要と判断したら検査部門の職員を自宅から呼び出して対応しています。薬も宿直者が作ります。そのため、患者さんが重なったり、病棟で急変があったり、重症の方の対応が入るとお待たせしてしまうことがあり、大変申し訳なく思っています。
佐渡の人口がさらに減少し、いずれ救急車はすべて佐渡総合病院に向かわざるを得ないという未来も遠くないのかもしれません。ですが、現時点では島内の医療の砦である佐渡総合病院の負担を少しでも減らすために、当院もなんとか365日の救急外来を続けています。引き続き、ご理解と適正なご利用をお願い申し上げます。

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