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自治体の皆さまへ

新年のあいさつ(1)

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新潟県南魚沼市

■時代新たに拓くまち
南魚沼市長
林 茂男

謹んで新春のお慶びを申し上げます。
昨年を振り返りますと、5月に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類に移行したことにより、さまざまな行事や交流事業が4年ぶりに復活しました。私自身もその多くに参加させていただき、市内に活気が戻りつつあることを肌で感じることができました。特に夏祭りをはじめとした各地域の祭りによって、希薄になっていた人と人とのつながりや交流が、ようやく取り戻せたのではないかとうれしく思っています。
各地域や企業で開催した市政懇談会(ざっくばらん)では、市民のみなさまと膝を突き合わせて話をする中で、市の取り組みをご理解いただくとともに、多くの声を聴くことができました。また、南魚沼市内で新たなビジネスにチャレンジする人材の育成を目的とした「チャレンジ支援事業補助金」では、これまでに11人の事業を採択しました。採択者の多くが、本格的な事業展開につながっており、若き起業家によって次世代を担う新たな産業が生まれていることに、大いに期待しています。
一方で、基幹産業である米の生産は猛暑と渇水の影響で、1等米比率が過去最低となり、多くの農家への影響が危惧されましたが、ふるさと応援活用基金を財源とした前例のない大型の農業支援策をいち早く実行することができました。
ふるさと納税寄附金の謝礼品の金額割合で8割を占める米の危機的状況に、相当な影響が出ることも心配されましたが、昨年12月時点で前年を上回る寄附金をいただいております。さらに、「コシヒカリの聖地を守り抜いてください!」という多くの励ましの声もいただきました。過酷な自然条件の中で、懸命に米作りに取り組んだ農家のみなさまはもちろん、これほど多くの市外のみなさまより南魚沼市を支えていただいていることを再認識し、深く感謝するとともに心強く感じたところであります。
医療・福祉の関係では、南魚沼市医療の再々編として、ゆきぐに大和病院の診療所化、大和地域包括医療センターの設置、南魚沼市民病院への入院機能の集約化を決断いたしました。令和6年11月1日の運用開始に向けて準備を進めてまいります。これは本年4月に施行される「医師の働き方改革」という病院の存続に関わる大きな変革を受けて、病院事業全体で地域医療の質を低下させない体制に移行するために決断したものであります。今後も、『地域住民の「生きる」を支え続ける』を理念として、取り組みを進めてまいりますので、みなさまからのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
今年は、南魚沼市が平成16年11月1日の合併により誕生してから20周年となります。記念式典や記念事業を通じて、幾多の災害やコロナ禍を乗り越えてきたこの20年間の歩みを振り返るとともに、これからの新しい時代に力強く踏み出していく「時代新たに拓くまち南魚沼市」を、みなさまとともに前に進めていきたいと思っています。
私の市長の任期も1年を切りましたが、市長就任当初から変わらず持ち続けている「南魚沼市を若者が帰ってこられる、住み続けられるふるさとにしたい」という強い思いを持って、医療再編や医師確保、人口減少、起業・創業支援、新ごみ処理施設や健診施設の建設など山積する課題に真摯に向き合いながら、自ら先頭に立って次代へ向けた取り組みを進めてまいります。
市民のみなさまより、一層のご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げますとともに、幸多き年となることを祈念いたしまして、年頭のあいさつといたします。

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