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【特集】自然は学びの宝庫~妙高で息づく生き物の魅力を探る~

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新潟県妙高市

■自然の魅力を妙高で発見
妙高市は、緑豊かな森林や清らかな水流、そして四季折々の風景が楽しめる自然豊かな場所です。その自然界には、さまざまな昆虫や水生生物などが数多く生息しています。
夏休みには、多くのかたが家族や友達といっしょにカブトムシを捕まえたり、川で魚を捕まえたりする経験をしていると思います。
近年は、環境の変化により、見つけるのが難しくなった生き物もいるかもしれません。
生き物探しは、自然環境への理解と生き物への愛情を育み、自然に対する知識を深める最適な学び場です。
お子さんはもちろん、大人の皆さんも童心に帰って、自然の生き物たちを探してみませんか。大自然の神秘に触れるすばらしい体験がきっと待っています。
※この特集記事は、国立妙高青少年自然の家の協力をいただき、制作しています

■虫取りするときの服装
楽しい虫取りも、虫刺されやけがなどをすると楽しくなくなってしまいます。また、夢中になりすぎて道に迷うこともあります。装備を整え、安全第一で楽しみましょう。
(1)帽子 帽子は、虫取りに限らず熱中症やけがの予防にも効果的です。蜂対策として、白色や水色などの淡い色がおすすめです
(2)長袖・長ズボン 野山には蚊、ブヨ、蜂などの虫や、とげのある植物や漆うるしなどで肌がかぶれることがあります。真夏でも肌を露出しないことが基本です。タオルもお忘れなく
(3)靴 足元は履き慣れた汚れても良い靴(トレッキングシューズなど)がおすすめです
(4)飲み物 熱中症対策として水分は必ず持参してください。一度にたくさん飲むのではなく、こまめな水分補給が効果的です

■虫取りのプロ玉木さんに聞いてみました!虫取りのコツは!?
◆国立妙高青少年自然の家 企画指導専門職 玉木政彦さん
虫取りのコツは、「虫がいるところを知ること!」です。言い換えると虫の習性を知ることがたいせつです。カブトムシやクワガタなどはクヌギやナラなどの樹液の出ている木、イトトンボは沢筋などに生息していて、虫がいる場所には、それぞれ特徴があります。妙高市には、田んぼや畑などの里地から森や沢などの原生的な自然までさまざまな環境が存在しています。虫取りを通じて生き物と触れることで自然の素晴らしさを感じ、この妙高の豊かな自然を後世に残していきましょう。

○虫取りの約束
(1)崖地や水辺などの危険なところに子どもだけで行かない
(2)雷の音が聞こえたらすぐに虫取りをやめる
(3)スズメバチが近づいてきたら、静かに姿勢を低くして、ゆっくりその場所から遠ざかる
(4)ヘビを見かけたら、刺激せずにその場から遠ざかる
(5)必要以上に捕まえすぎない

■国立妙高青少年自然の家で体験できるプログラム
○源流探険
源流を目指して沢の中を歩いて遡上(そじょう)します。源流までの道のりは、小さな滝があったり、膝くらいまでの深さがある淵ふちがあったり、水の冷たさや流れなど五感を使って感じることができます。また、カワゲラやカゲロウの幼虫やサワガニもいて、運が良ければイワナに出会えるかもしれません。

○森遊び(森探険)
自然の家の森は雪によって根元から曲がってしまった木など不思議な形をした木がたくさんあります。木登りはもちろん、森での活動は無限大です。また森の中は宝物であふれています。どんぐりや木の葉、クワガタやチョウセミなどの生き物と出会うこともあります。

プログラムの申込や問い合わせ…国立妙高青少年自然の家
【電話】82-4321(利用希望日の1か月前までに要申込)

■妙高で、どんな生き物に会えるの?
妙高で会える生き物たちを紹介します
[!]マークの生き物は、新潟県発行の「レッドブックにいがた」と市の「希少野生動植物」に指定されており、捕獲などが禁止となっています。

○森エリア 緑豊かな森の中では、季節ごとにいいろいろな生き物に出会えるよ。
(レア)ヒラタクワガタ…体が大きくて力が強く、寒さにもある程度たえられるタフなクワガタ。
オニヤンマ…トンボの仲間では日本最大。オニという名前の通り力も速さも最強クラスでスズメバチもかなわない。
カブトムシ…言わずと知れたムシキング。幼虫の頃は落ち葉や枯れ草が積もった場所で暮らします。
(レア)ミヤマクワガタ…体が金色に輝くりっぱなクワガタ。大きなあごと角ばった頭がかっこいい!
[!]ギフチョウ…春の日本でしか見られないチョウ。体は小さいけど鳥を追い払うほど気が強い。
(激レア)チョウトンボ…トンボなのに、チョウのようにひらひら飛ぶ。空の高いところにいて、青く輝く羽を持っています。
ウスバシロチョウ…羽が透けて見えるきれいなチョウ。シロチョウというけど、実はアゲハの仲間。
エゾハルセミ…春の終わりから夏の始まりにかけて出現するセミ。涼しいところが好きなので、山の方に住んでいます。
[!]モリアオガエル…森の中に住む大きなカエル。大きなあわのかたまりを作って、その中に卵を産むよ。

○川エリア きれいな川の水辺には、たくさんの生き物が暮らしているよ。
(レア)カジカ…きれいな水の川に住んでいるよ。石がごろごろして、流れの速いところが大好き!
アブラハヤ…流れの緩い谷などで岩がごつごつしている場所に住む魚。体が油で光っているように見えるのでこの名前がついたよ。
[!]スナヤツメ…砂の中に潜って生活しているよ。魚のようだけど魚じゃない、とても貴重な生き物です。
アサヒナカワトンボ…流れる水の周辺で見つかる羽の大きなトンボ。オスとメスで体の色が違います。

(レア)サワガニ…一生を沢や小さな川で過ごす日本にしかいないカニ。卵から生まれるときにはすでにカニの姿になっているよ。

○田んぼエリア 田んぼ近くにある土の側溝や小川は、生き物の隠れ家がいっぱいあるよ。
(レア)ホタル…ホタルは、自然界の小さな宝石と言われ、きれいな川に生息しているよ。
カワニナ…ホタルの幼虫が好んで食べるため、カワニナを見つけたら、近くでホタルが見られるかも。
ヤゴ…トンボの幼虫。水があまり流れない池や水溜まりなどでよく見ることができます。
ドジョウ…土の中に潜っているので、土ごとすくうと捕まえられるかも。

特集記事に関する問い合わせ…総務課広報広聴係
【電話】74-0004

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