フレイルは社会全体の病です。老若男女全ての市民の健康と幸せ無くして防げません。このコーナーでは、健康に役立つ情報を幅広くお届けします。
■あなたのお口は大丈夫?~いつまでも美味しく食べるために~
小千谷北魚沼 在宅歯科医療連携室
歯科衛生士 野上しのぶさん
◆知っていますか?オーラルフレイル
「わずかなムセ」「かみにくい」「口の渇きが気になる」などの症状はありませんか。それは、口腔機能の衰えが原因かもしれません。オーラルフレイルは、口腔のちょっとした衰えから身体や心の老化につながることです。オーラルフレイルに該当する人は、要介護状態や死亡リスクが約2倍になるというデータもあります。「自分はまだ若いから大丈夫」と思う方もいるかもしれませんが、40歳以降、早い人は30歳代から口腔機能が衰え始めると言われており、早めの予防が大切です。
◆健康なお口でいるために
(1)かかりつけ歯科医をもちましょう
オーラルフレイルや歯周病、むし歯はどれも初期の自覚症状がないことが多いです。気づいた時には手遅れの場合も少なくありません。ご自身の歯や入れ歯は定期的に専門家からチェックとケアを受けることが大切です。
(2)よくかめるお口を維持しましょう
かたい食べ物やかみごたえのある食べ物は、上下の歯がそろい、かみ合うことですりつぶし、かみ切ることができます。高齢者は骨折がきっかけで寝たきりや要介護状態に陥る人も多くいますが、かむ力を維持することでふらついた時もしっかり踏ん張り、耐えることが可能になります。また、よくかむことで脳が活性化して認知症の予防にもつながります。
(3)口腔の筋肉を鍛えましょう
ムセや食べこぼしを防ぎ、スムーズに飲み込むためには舌、頬、唇の力を維持することが大切です。日常生活に簡単な体操を取り入れてみましょう。
▽あいうべ体操
「あ~」「い~」「う~」「べ~」と大きく口を動かし、ゆっくり行うのがポイントです。1日3回食後に10回ずつ行うと効果的に鍛えることができ、子どもの口呼吸の予防や改善にも有効です。
■小千谷北魚沼在宅歯科医療連携室
高齢者や障害のある方の口腔の困りごとやケアの仕方、訪問歯科診療などの相談に対応しています。お気軽にお電話ください。
開設日:月・水・木曜日 午前10時~午後3時
【電話】89-8114
問合せ:健康・子育て応援課 健康増進係
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