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守り 受け継ぎ 支える 綾子舞(1)

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新潟県柏崎市

昨年ユネスコ無形文化遺産に登録され、世界の宝となった綾子舞。約500年前から、地域の宝として大切に守り、受け継がれてきました。
綾子舞を守り、未来へ引き継ごうと力を尽くす人たちと、その思いに迫ります。

■綾子舞とは
出雲の阿国(おくに)の初期歌舞伎のおもかげを残す芸能として、その価値を高く評価されている綾子舞。昭和51(1976)年に国の重要無形民俗文化財に指定され、昨年11月には「風流踊」としてユネスコ無形文化遺産登録が決定しました。
綾子舞は、鵜川地区女谷で約500年前から伝承されてきた民俗芸能です。「小歌踊」と「囃子舞」、「狂言」の3種類で構成されます。
かつてはいくつかの集落が伝承し、66演目があったとされていますが、現在伝承するのは高原田と下野の2つの集落となり、上演できる演目も少なくなりました。
形がないものを伝えていくことは簡単なことではありません。後継者不足は伝承者、指導者ともに長年の課題であり、人材の確保に取り組んでいきます。

■綾子舞を伝承する
約500年間、人から人へと受け継がれてきた綾子舞。「伝統を途絶えさせたくない」という思いで、未来へと引き継ぐ人たちが伝承者です。

●伝承者養成講座
伝承者の養成のために5~10月に20回ほど、高原田、下野の座元ごとに稽古が行われています。
毎年9月に行われる現地公開や依頼公演への出演を目標に、大人と子どもが一緒に舞や笛・太鼓など楽器演奏の技術を磨いています。

●講座日程
詳しい開催日は博物館にお問い合わせください

▽高原田
日時:火曜の19:00~21:00
場所:ワークプラザ

▽下野
日時:木曜の19:30~21:30
場所:綾子舞会館

■あなたも始めてみませんか?〈囃子方(はやしかた)〉
囃子方は舞台の後方で、楽器や歌を担当している人たちです。座元や演目によって楽器や並び順が変わります。

▽戸田達也さん
兄の友人が綾子舞を舞っていたことがきっかけで、小学2年生から踊り手を学び始めました。囃子方を初めてやったのは中学2年生の頃です。演目をやりきった後、観客からの拍手が鳴り響く時に一番のやりがいを感じます。囃子方は年齢などに関係なく、綾子舞の舞台に立てます!興味がある方お待ちしています。

▽治面地(じめんじ)学さん
2年前、友人の父の紹介で綾子舞を知り、その凄さにすぐ「やってみたい」と囃子方を始めました。綾子舞は扇の扱い方が繊細で、優雅で上品。お囃子と一緒に歌があるところも魅力的です。歌詞などに興味を持ち、楽しみながら学んでいます。綾子舞をまだ見たことがない人には、ぜひ一度見てもらいたいです。

養成講座は見学もできます。お気軽に博物館にお問い合わせください。

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