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自治体の皆さまへ

わたしの暮らしのDX(2)

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新潟県柏崎市

■産業のDX
市内企業でも、DXの取り組みが進められています。取り組み内容や、DXで実現したことなどを教えてもらいました。

●シモダ産業(株)
ツールの導入で作業時間の短縮に成功

コミュニケーションツール(slack(スラック))などを導入。これまではファクスなどで届いた注文書をコピーし、関係部署に紙で配布したり、電話で情報共有したりしていたが、ツールの導入により会社支給のスマートフォンで注文内容などを即時に共有できるようになった。
紙の配布や電話でのやり取りに掛かっていた時間が減り、月8時間程の作業時間の短縮が実現した。

▽担当の土屋さんにお話を伺いました
土屋徳芳(のりよし)さん

-DXに取り組むことになったきっかけは?
一番は人口減少(人手不足)に対応するためです。「業務の省人化をすすめ属人化をなくす」をテーマに、人が減っても対応できる体制づくりを進めています。

-企業内で変化やメリットを感じましたか?
簡単に扱うことのできるツールから始めたので、導入当初は抵抗感を持っていた社員からも「作業が楽になった」と効果を感じてもらえるようになりました。今では、現場からも「DXでこういうことができないか」という声が上がってきています。メリットを社員みんなが実感できたことで、前向きにDXの取り組みを続けられています。

●(株)ユニテック
DX個別相談で市内企業を支援

柏崎iT・ソフトウェア産業協会(KSK)の事務局を担い、市内のIT活用を推進。IT技術向上だけではなく、市内企業の業務の課題や悩みなどに応じて、適切なIT技術を紹介・提案しサポートしている。
柏崎市DX推進ラボとも連携し、DX個別相談、企業向けセミナー、市内学生向けのiT部活などの事業を行っている。

▽担当の丸山さんにお話を伺いました
丸山武晴(たけはる)さん

-DX個別相談について教えてください。
市内企業向けに相談窓口を設置し、相談があった企業に専門員を派遣しています。「何から始めればいいか分からない」という相談が一番多いです。丁寧に聞き取りを行い、職種や作業内容、悩みに応じてIT技術などの事例を紹介・提案しています(提案までは無料)。

-DXに興味がある企業へメッセージをください。
今は業務が回っていて困っていなくても、将来的には確実に働き手が減ってしまいます。今残業して行っている業務を見直すなど、少しずつDX化を始めませんか。ご相談お待ちしています。

■柏崎市DX推進ラボ
市内企業の競争力強化や人手不足・技術継承などの課題を克服するため、関係者と連携し産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する団体。企業向けの個別相談事業や設備導入支援、DX人材の育成事業などを行っています。

[Interview]関矢浩章(ひろあき)さん
柏崎商工会議所 元副会頭
柏崎市DX推進ラボ 元会長

▽DXで増える、クリエイティブな時間
-柏崎での情報化の取り組みの特色を教えてください
私は平成元(1989)年に柏崎にUターンしました。当時商工会議所で開かれていた講演会で「これからは産業の情報化・情報の産業化・人材育成に取り組むべきだ」という話がありました。Uターン前は情報産業で働いていたこともあり、情報化に対してこれほどまでに意識が進んでいることにとても驚きました。情報化を推進しようとする意識は、今の柏崎につながっていると思います。

-企業がDXに取り組むメリットは何ですか?
DX=デジタルトランスフォーメーションはその名の通り、変革することが目標です。単純作業を機械化するなど、今の仕組みを変革することで省人化や効率化が進み、企業の競争力強化につながります。
余った時間は「創造する・人間関係を整える・モチベーションを高める」など人間にしかできないクリエイティブなことに使えるようになります。

-DXに取り組んでみたい企業は、何から始めるのがいいですか?
まずは「自分(自社)がどうしたいか・どこを効率化やコスト削減したいか」を明確にしましょう。「こうしたい」が明確になったら、ぜひ相談窓口に相談してください。ITの知識を持った専門員が、できることを提案してくれます。自社のオリジナルのシステムを開発するなど大がかりなことではなく、既存のソフトを活用できるケースもあります。それを紹介してもらうことは、DXの大きな一歩です。

■デジタルの活用で、暮らしをより便利に、より過ごしやすく
全国的に人口減少や少子高齢化が加速する中で、民間も行政も、働き手が急激に不足することが予想されています。また、高齢化が進んだ社会では、サービスの利用者に来てもらうのではなく、サービスを提供する側が利用者を訪ねるなど、もっと便利で細やかなサービスが必要です。
DXによって暮らしや産業を変革することで、こうした課題を解決し、誰もが幸せになれる社会を目指していきます。
デジタルと聞くと「操作が難しい」「自分にはあまり関係ない」と思うかもしれません。しかし、一人一人の暮らしや社会をもっと良くするために、一歩踏み出してデジタルを活用してみませんか。より便利で過ごしやすいと感じてもらうために、私たち市職員はいつでも手助けしたいと思っています。暮らしに上手にデジタルを取り入れ、一緒にDXを進めていきましょう。

問合せ:企画政策課
【電話】43-9138【FAX】22-5904

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