年頭のあいさつ 八丈町長山下奉也

2／50

あけましておめでとうございます。
町民の皆さまにおかれましては、輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。本年が町民の皆さまと共に飛躍できる輝かしい年となるよう切に願っております。
昨年、4月には国民的アニメの劇場版「名探偵コナン黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)」が公開され、シリーズ史上最高の大ヒット作となりました。物語の舞台が八丈島であったことで、庁舎内に貼ってある監督のサイン入りポスターを「巡礼」に訪れたファンが撮影する姿を最近でも目にすることがあり、改めて人気の高さを実感しております。
5月8日には新型コロナウイルス感染症が5類感染症に位置付けられ、コロナ禍前の観光客数に戻りつつありますが、新型コロナウイルス感染症がなくなったわけではありません。コロナ禍後の新しい島づくりのために職員と一緒になり取り組んでまいります。
世界規模でこれまでに予測できない災害が各国、各地で発生しています。八丈町の姉妹都市であるハワイ州・マウイ郡においても昨年8月8日に発生した大規模火災により多くの方が犠牲となり、現在も避難生活を余儀なくされている方もいらっしゃいます。八丈町におきましても8月16日から9月29日まで義援金の受付を行い、皆さまからお寄せいただいた1,161,573円と町からの見舞金3,000,000円で4,161,573円を11月6日に送金させていただきました。たいへん多くの皆さまにご協力いただきましたことに厚くお礼申し上げます。
2010年9月に町政をあずかり、3期12年、町政が抱えている課題や様々な問題の解決を図るため、職員とともに知恵を絞り、汗を流し取り組んでまいりました。そして、昨年9月には4期目を務めさせていただくこととなりました。これまで以上に町民の皆さまのご期待に応えられるよう職務を遂行してまいります。
これまでを振り返りますと、3期12年での町政の取り組みにつきましては、町民の皆さまのご支援とご協力を賜り、各分野において成果が出はじめた矢先に、新型コロナウイルス感染症により、一次産業や観光業など多大な影響を受け非常に苦しい町政運営を強いられる形となりました。新型コロナウイルス感染症対策としまして、影響を受けた事業者の方々への支援や、経済対策として水道料金の補助を実施いたしました。
地場産業の振興では農業・漁業と古くから本町の経済を支えてきた基幹産業であり、将来にわたり維持発展させていくことが必要です。後継者対策として新規就業者への育成支援、農業・漁業の基盤整備支援、観光業では、八丈島の自然、食、文化、伝統など特色を活かした観光振興を進めてまいります。
八丈町は、本年4月1日に町制施行70周年の記念の年を迎えます。町制施行70周年が良い節目となるよう、急速に進行する人口減少、少子高齢化、高度情報化社会の進展などに対応し、「安全で安心なまちづくり」の先頭に立ち、町民の皆さまの暮らしを守り次の世代へと引き継いでいくため、様々な行政課題に取り組んでまいります。また、私たちの生活を支える重要な要素は「健康」であり、近年、健康寿命という概念が重要視されています。高齢者の方にいつまでも住み慣れた八丈島でいきいきと暮らしていただくために、健康づくりや介護予防、社会参加の促進など一人ひとりが健康に関心を持ち、日常生活を安心して送ることができるよう、これからも町民の皆さまや関係機関と協働で取り組んでまいります。
結びになりますが、皆さまのご健康ご多幸をお祈りして、新年の挨拶とさせていただきます。