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市長コラム

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福島県郡山市

■八月
「八月は夢花火」。楽しい思い出より、夏休み終了間際の宿題に冷汗をかいた少年時代がよみがえります。
さて、先月のコラムで「NHKラジオの英語講座にチャレンジ」と書かせていただきました。「え?」との感想も寄せられましたが、これは業務上の必要性と、ますます変化する児童生徒の学習内容を私自身が体験学習するための修行です。
講座では和訳説明があまり無く、次々と英文が流れます。発音が聞き取れず、後でテキストを見ながら「え?」が度々あります。テキストは、児童生徒同士、先生と児童生徒、親子間の会話がほとんどですが、聞き取るためには、その場面を想像する力も必要となります。
学習をする中で思うことは、今、話題のAI(人工知能)の進歩で英語教師は不要になるとの説もありますが、果たしてそのような事が可能か否か、また望ましい事なのか、思案のしどころです。
そもそも、日本人が本格的に外国語(中国語)に接したと思われる奈良時代において、わが祖先はいかに外国人と対話し、交流し、その言葉を翻訳したのか。頭が下がり、また驚異でもあります。
雪の研究で有名な中谷宇吉郎先生は、旧制中学校の英語の教科書を丸暗記して留学試験に合格したと自伝に記されました。
また、本市ゆかりの歴史学者、朝河貫一先生は、英語辞書を丸暗記したと伝えられております。
こうした偉人は別として、書籍はおろか紙もままならない奈良時代に、外国語の単語をいかにして日本語の文字、言葉として広く共通化したのか。
謎は深まるばかりですが、Practice makes perfect(習うより慣れろ)。That’s all for today(今日はここまで)

郡山市長 品川 萬里

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