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自治体の皆さまへ

【特集】認知症 私にできること 出会える機会は、すぐそこに(4)

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■正しい知識と理解で、今日からあなたもサポーターに
知っているようで知らない認知症。自分や家族がなったらどうしよう?と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
ご家族や身近で大切な人のため、正しい知識と理解で心のサポートの輪を広げていきませんか。

◆広報職員がレポート
「取材を通じて皆さんに伝えたいこと」
広報広聴課 伊藤

当事者の声も盛り込まれた「認知症基本法」が6月14日に成立し、認知症への理解が進んでいくことが期待されています。私は、認知症の基礎知識を学びたいと思い、全国で1451万人が受講した認知症サポーター養成講座に参加しました。講師は、在宅支援課の當山さん。「病気としての認知症」「認知症の方やその家族の気持ち」「認知症の人への接し方」を中心とした90分の講座です。
まず、認知症の種類の説明がありました。アルツハイマー病は聞いたことがありましたが、「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」など認知症を引き起こす病気はさまざまとのこと。それぞれ症状の現れ方や特徴が異なることを学び、知識を深めることができました。當山さんは、「認知症の症状であっても治療可能な場合があり、きめつけによって他の病気を見落としてしまう危うさに注意して欲しい」と強調しました。

◇大切なのは気づくこと
早くから現れる症状は2つ。目の前にいる人が誰なのか、約束したこと自体を忘れてしまう「記憶障害」と、夏にセーターを着たり、予定の時間に合わせて準備するのが難しくなったりする「見当識障害」です。
具体的な症状を知ることは、認知症の方が暮らしやすい環境を調えるための第一歩だと感じました。また、周囲が「あれ、おかしいな」とちょっとした違和感に気づけることが早期発見につながるのだと実感しました。

◇5つの「ない」
認知症の方への対応は、「驚かせない、急がせない、自尊心を傷つけない、否定しない、怒らない」の5つの『ない』が大きなポイント。後ろから声をかけると驚かせてしまうので、一定の距離で相手の視野に入ってから声をかけること、優しい口調で穏やかにはっきりとした話し方を心がけることなど、接し方のアドバイスは誰でも簡単に行えるものでした。

◇他人(ひと)事ではなく自分事
「誰もが年をとるので、認知症は他人事ではありません。当事者になったときにどんな社会であってほしいかを考えましょう」という言葉が講座の締めくくりでした。
受講して感じたことは、基礎知識を正しく学ぶことが自分事として意識することにつながるということです。皆さんもぜひ、認知症サポーター養成講座に参加して、認知症の方やその家族の応援者になってみませんか。

◆社内でサポーターを増やしています
認知症サポーター養成講座は、市区町村の施設などで開かれるほか、企業や団体、学校への出前講座なども行われています。今回、認知症サポーター養成講座を企業のCSR(企業の社会的責任)の一環として開催した(株)真和の担当者にお話を伺いました。

私たちは、医療用医薬品専門の広告代理店です。医療従事者や患者さん向けのコンテンツを企画・制作する際、より当事者視点に立った提案ができるよう、講座を開催しました。受講後には参加者同士でグループディスカッションを行い、「認知症のご本人やご家族のために、自分の住む地域において、また会社として何ができるか」を話し合い、「私たちが地域の皆さんのためにできること」を見つける良い機会となりました。
(中田菜摘さん)

◇グループディスカッションの声
「知る、学ぶことの大切さを感じました。子どもたちに対しても正しい知識を伝えて認知症の方と出会った際に温かい目で見守る意識を育てていきたいです」
「親世代が年齢的に認知症に近づく中で、発症後にどうしたいのか話すきっかけになり、心構えができそうです」
「優しく穏やかに接することは、急には難しいと思うので、日頃周囲と接する時から意識したいです」
「企業として、長生きの喜びを伝える手助けをしていけたらと思いました」

[次回]この機会にぜひ参加しませんか
◆第2回認知症サポーター養成講座
地域で認知症の人とその家族を支えるために、基本的な知識や対応を学びます。
日時:10月5日(木)14時~16時
場所:かがやきプラザ4階研修室(九段南1-6-10)
申込み:HPから問合せ先へ

問合せ:かがやきプラザ研修センター
【電話】03-6265-6560

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