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新春対談 新宿の昔と今、未来を語る(2)

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東京都新宿区


区長:伊東さんは、新宿で映画もよくご覧になったそうですね。
伊東:ええ、歌舞伎町の新宿ミラノ座や新宿地球座などで。その頃に観たものが今の糧になっていますね。最近はまた、様子が変わっているんでしょうね。
区長:はい、中でも歌舞伎町は、新宿コマ劇場のあとに大型映画館が入った複合ビルが建ち、さらに昨年は、劇場が入ったビルも建ちました。区役所の裏にも大衆演劇の劇場がオープンし、劇場文化をもう一度再興しようと盛り上がっているところです。
伊東:新しいビルの劇場はどんな芝居をやっているんですか。
区長:今は現代の芝居ですが、今後は歌舞伎を上演しようと、準備をしているところです。元々、歌舞伎座を誘致する目的で歌舞伎町という名前がついたまちですから。今は歌舞伎の俳優さんと上演に向けて、少しずつ、関係を深めています。
伊東:私は歌舞伎も大好きで、若い頃はよく見に行きました。新宿で歌舞伎が上演されたらぜひ、見に来たいですね。
区長:飲食業ではコロナの影響で、昔の粋な飲み方をされていた先輩方が楽しめるお店が減ってきています。そんな中で、昔ながらの飲食文化を残したいと頑張っている個人の方々が増えています。そんな方々を私たちもサポートしていきたいと考えています。
伊東:私は、青春のど真ん中を新宿で過ごせたのはよかったなと思いますね。何かやりたいなという時に、必ず思い浮かぶものがあるのが新宿です。私も、シアターサンモールで小松政夫と芝居をやらせてもらったのを覚えています。何かやりたいとなったら、新宿に来てほしい。なんでもあります!
区長:日本中からいろんな人が自分の可能性を求めてやってきて、それを受け入れて、やがて羽ばたいていくということが繰り返されてきたまちです。それこそ、芸人さんも、歌手もそうですし。下積みの時代に新宿でいろいろなことにチャレンジして、そして、世に出ていく。これからもそういうまちでありたいですね。伊東さんは今年一年、どんな年になりそうですか。
伊東:今年も舞台に立ちたいと思っています。86歳でどこまでできるか…。無理せず、できることをやっていきます。皆さんも夢は失わないでいただきたい。すぐに諦めないでほしいですね。振り返ってみると、あの時やってきたあれが良かったんだと気付けることがいっばいある方がいいですから。区長さんはいかがですか。
区長:私もサービスを提供する側として、今年は「育」をテーマに考えています。さまざまな課題を抱えている方や、次の可能性に向けて準備をしている人たちが無事にやりたいことができるように、成長できるようにサポートしていく、そういう一年にしていきたいなと思います。伊東さんがおっしゃったように諦めないことが大切。自分の置かれた環境のせいで諦めなくていいように、そういう体制づくりをしていきたいと思っています。

新宿区長 吉住 健一

喜劇役者 伊東 四朗さん

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