令和6年度 町長施政方針と予算の概要 1

3／32

令和6年町議会第1回定例会の初日(2月29日)に、田村町長が新年度の町政運営に対する考え方や主要な施策、予算案を明らかにした施政方針を発表しました。その概要についてお知らせします。施政方針の全文は、役場2階企画財政課及び町ホームページでご覧いただけます。

■はじめに
本年1月1日に発生した能登半島地震で犠牲になられた方々に、心から哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。当町としても、国や東京都、東京都町村会と連携して可能な限りの支援を行ってまいります。
私が、町民の皆様に信任をいただき日の出町長に就任して以来、約3年が経過し、本年度は1期4年の最後の年となります。就任後は、新型コロナウイルス感染症との戦いの日々が続いておりましたが、昨年5月8日に「5類感染症」に変わり、日本全体が新たな日常の形を取り入れながら本格的に動き出しました。
町でも、3大まつりである桜まつり、夏まつり、産業まつりを再開し、以前より多くの皆様が参加して交流の場が広がりました。
一方、ロシアによるウクライナ侵略を背景とした国際的な原材料価格の上昇に加え、円安の影響などによるエネルギー・食料品等の価格上昇は国民の日常生活に大きな影響を及ぼしており、日本経済を取り巻く厳しい環境が継続しています。
このウクライナ侵略による戦禍は甚大であり、一日も早い平和な日々の訪れを切に願って止みません。
また、本年は、町制施行50周年の節目の年を迎えます。記念事業の実施等については、来年の「合併70周年」と合わせて行う予定としておりますが、本年度実施の事業については町制施行50周年の冠を掲げ実施する予定でおります。

■町政運営について
第五次長期総合計画後期基本計画の中間年にあたる本年度は、「6つの施策の柱+1(プラスワン)」をまちづくりの中心施策として、「人にやさしく住みよいまちづくり」の実現に向け、歩みを進めてまいります。
そのためにも、効率的で安定した行財政運営を確立するとともに、時代に即した実効性が高く持続可能な行政サービスの提供を図っていくため、「行政改革」を推進してまいります。
また、新たに「日の出町経営方針」を定め、スローガンである「選択と集中」を念頭に置き、「今、求められていること今、取り組むべきこと」を常に考えながら一歩ずつ着実に進めていくこととしています。

■6つの施策の柱+1(プラスワン)の展開
◆施策1　ひのでA(安全)・A(安心)大作戦
町では、東京都の「東京都地域防災計画　震災編」改訂に伴い、被害規模の見直しなど、「日の出町地域防災計画」の修正を行っています。今後も、新たな被害想定を基に様々な対策を講じるとともに、防災対策の強化に取り組みます。
暮らしの安全・安心を守る対策については、ハード・ソフト両面からの施策が必要であり、また、防災や福祉施策等における自治会組織やご近所の果たす役割は、ますます重要とされており、あらためて評価されているところです。

○消防・防災
消防団の資機材については、更新計画に基づき装備の充実を図ります。また、女性消防隊広報車についても更新を予定しています。引き続き、火災時や災害時の活動に万全を期し、町民の安全・安心の充実を目指します。
また、災害時の防災拠点となる庁舎の非常用発電機等の改修を行います。
・小型ポンプ積載車購入　1210万円
・女性消防隊広報車購入(新規)　649万円
・非常用発電機等改修工事(新規)　2億3162万円

○防犯・交通安全
各学校、幼稚園や保育施設を対象とした交通安全教室を開催し、交通ルールの普及啓発を進め、交通安全意識の向上を図ります。
また、特殊詐欺から高齢者を守るため、電話機の自動通話録音機の貸与を継続、年金支給日には、町内ATM等において、防犯協会の協力を得て、特殊詐欺被害防止の啓発を行います。

○土地利用
昨年度から2か年をかけ、「日の出町都市計画マスタープラン」の改定作業中であり、今後の土地利用等の方針を定めてまいります。
・都市計画マスタープラン策定業務委託　488万円

○都市・住宅整備
近年、適切な管理が行われていない空き家が増加し、早急な対策が求められています。
町では、昨年度に「日の出町空家等対策計画」の策定に取り組み、本年度は協議会の設置や移住・定住対策の一つとして「空き家バンク」の設置等、空き家対策を推進します。
・空家等を活用した移住・定住支援業務補助(新規)　400万円

○道路・公共交通
新規事業として、三吉野工業団地16号線の舗装打換工事を行います。
また、向殿橋の補修工事を行い、歩行者や車両の安全を確保します。
地域公共交通については、コミュニティバス「ぐるりーんひのでちゃん」を運行し、町民や利用者の利便性を確保していくほか、引き続き、地域公共交通のあり方について、既存事業の検証を行います。
・三吉野工業団地　16号線舗装打換工事(新規)　2400万円
・橋梁維持補修工事　3200万円
・コミュニティバス運行補助　1933万円