■今年スギ花粉症がつらかったかたへ
今や国民病として問題の花粉症。4月には初めて花粉症に関する関係閣僚会議が行われた程でした。特に今年の花粉量は尋常ではなく、民間気象会社の発表では今年飛散のピークを迎えた2月から3月にかけて晴れて気温が上昇したため飛散量も増加、3月末までの全国の花粉飛散量は昨シーズンのおよそ2.6倍だったそうです。東北北部などは昨シーズン並みだった様ですが、西日本の一部では7倍だったとの事。東京では昨年の2倍でした。そこで毎年の提言ではありますが、症状が出てからの治療では症状を落ち着けるのになかなか間に合いません。東京のスギ花粉飛散開始日は毎年バレンタインデー付近となっていますので、遡って2月上旬からの治療薬内服をお勧めします。また、舌下免疫療法もスギ花粉飛散終了の今は来年に向けて開始できるタイミングであり、オマリズマブの皮下注射による治療も、高額ではありますが重症のかたには威力を発揮できるものと思われます。治療の選択肢が増えたことは良いことですが、舌下免疫・皮下注射はどこの医院でも行っている方法ではありません。また各々治療法には利点・弱点がありますので、ご自身で調べるかまたは通院中の医院に相談されるのがいいでしょう。
東村山市医師会
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