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特集 公園で遊ぼう-1

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東京都江戸川区 クリエイティブ・コモンズ

■ご存じですか 牧野富太郎博士と江戸川区のつながり

現在放送中の連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった植物学者、牧野富太郎博士。94年の生涯を通して植物分類学の研究に打ち込み、新種や新品種など1500種類以上の植物を命名した、日本の植物分類学の父といわれています。

◇プロフィール
牧野富太郎(まきのとみたろう)
文久2(1862)年~昭和32(1957)年
高知県生まれ。自らを「草木の精かもしれない」と疑うほど、植物分類学に没頭した。昭和28(1953)年東京都名誉都民。昭和32(1957)年、没後従三位勲二等旭日重光章および文化勲章受章。

◇江戸川区北小岩で世界的な大発見
そんな牧野博士が江戸川区とつながりがあることをご存じですか。明治23(1890)年5月、植物採集のために小岩村伊予田(現在の北小岩4丁目先)を訪れていた牧野博士。江戸川河川敷にある池の水面に見慣れない水草を発見しました。その水草は世界的にみても発見例が少なく、日本では初めて確認されたものだと分かり、博士は水草の形がムジナ(タヌキの別名)の尻尾に似ているという理由から“ムジナモ”と名付けたそうです。

◇夏のわずかな時間しか咲かない“幻”の花
ムジナモはミジンコなどを食べる食虫植物で、根は無く水面に漂っています。花は夏の正午ごろのわずか2~3時間しか咲かないため、めったに見られない幻の花といわれています。博士が描いたムジナモの花の精密な植物図が世界的な分類学書に転載されたことで「牧野富太郎」の名を世界に知らしめることになりました。

ムジナモは現在、絶滅の危機にひんしており、区内では江戸川ムジナモ保存会による保護活動が行われています。

◇連続テレビ小説「らんまん」
(NHK総合 月曜日~土曜日 午前8時~8時15分ほか)

高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。

時代は幕末から明治、そして激動の大正・昭和へ―
そんな混乱の時代の渦中で、愛する植物のために一途に情熱的に突き進んだ主人公・槙野万太郎(神木隆之介)とその妻・寿恵子(浜辺美波)の波乱万丈な生涯を描きます。

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