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自治体の皆さまへ

ボッチャで広がり深まる、地域のつながり。(1)

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東京都渋谷区

―誰でも楽しめて、真剣勝負ができるボッチャに夢中。―

■しぶや区ニュース×渋谷のラジオ 渋谷のラジオで出張インタビュー
第4回ボッチャ渋谷カップの優勝チーム「松濤クラブ」の皆さんに、大会の感想や地区体育会での取り組み、ボッチャの魅力などを伺いました。

・松濤クラブ(大向地区体育会理事長) 山本二郎(やまもとじろう)さん
「ぜひ、お近くの地区体育会でボッチャを体験してみてください!
・松濤クラブ(大向地区体育会) 永田茂(ながたしげる)さん
「ボッチャには“一投の重み”があり、その緊張感を味わいながらの勝負が楽しく、夢中になります。」
・松濤クラブ(大向地区体育会) 桑田丹(くわだあきら)さん
「いろいろなチームと対戦することができて、とても楽しかったです。」

◆力みのない正確なショットが勝利を引き寄せた
◇皆さんの自己紹介と、ボッチャを始めたきっかけを教えてください。
山本:大向地区体育会理事長を務めています。今年で83歳になります。私はもともと軽スポーツ※1が好きで、20年以上前にソフトバレーボールをはじめ、ほかにもさまざまな競技に取り組んできました。ボッチャを始めたのは10年ほど前で、渋谷区体育協会の講習を受けたのがきっかけです。当時は周りでボッチャをやっている人はほとんどいなかったのですが、少しずつ人気が高まってきて、区内11の地区体育会が合同で行う競技会「スポレック渋谷」にもボッチャが種目として加わり、大向地区体育会も「松濤クラブ」というチーム名で試合に出るようになりました。

永田:私は今年で75歳になります。以前はスポーツ吹矢をやっていましたが、5年ほど前から大向地区体育会でボッチャ教室を開催することになり、私もボッチャを始めました。

桑田:今年73歳で、ボッチャ歴は約3年です。私も軽スポーツが好きで、以前からウォーキングフットボールをやっているのですが、松濤中学校の掲示板でボッチャ体験のポスターを見て興味を持ち、大向地区体育会のボッチャ教室に通い始めました。

※1 一般的なスポーツに比べて体への負荷が少なく、誰でも楽しめるスポーツの呼称。

◇松濤クラブは2月に開催された第4回ボッチャ渋谷カップで、見事優勝されました。おめでとうございます!大会の感想をお聞かせください。
桑田:今回初めてボッチャ渋谷カップに出場したのですが、年齢層は小学生から90代までと幅広く、車いすの人たちも参加していました。いろいろなチームと対戦でき、とても楽しかったです。優勝できるとは思っていなかったので、びっくりしましたね。予選リーグでは、松濤クラブを含めトップ2チームがともに3勝1敗で並びましたが、得失点差によって我々が決勝トーナメントに進めることになりました。決勝トーナメントでは、あれよあれよという間に決勝戦まで進んだので、不思議な気持ちでしたが、金メダルは本当にうれしかったです。すぐに友人たちに報告しました。

永田:決勝トーナメント2・3戦目は、山本さん、桑田さんのスーパーショットで勝つことができました。決勝戦では前回の優勝チームと対戦したのですが、最終エンド※2で相手チームのエースが投げにくいようにガードする位置にボールを置けたので、自分もチームに貢献できたかなと思っています。

山本:最初から勝敗にこだわっていなかったので、リラックスして試合に臨めたのが良かったのかなと思います。午前中の予選リーグよりも午後の決勝トーナメントの方が、調子が出てきてショットが正確になり、ミスが少なかったことも勝因ではないでしょうか。我々が優勝したことで、ほかの地区体育会のボッチャチームも頑張ろうという気持ちになってくれたらうれしいですね。

※2 各チームが全てのボールを投げ終わるまでの試合中のひと区切りのこと。一般的に個人・ペア戦は4エンド、チーム戦は6エンドで戦う。

◇今大会に向けて、どのような練習をしてきたのですか?
山本:松濤クラブでは大会に向けての練習は特に行わず、チームのメンバーもその都度変わります。普段の練習は月1回、松濤中学校の体育館で2時間ほど行なっています。ボッチャ教室という形で、初心者も交えて楽しみながら練習していますが、今回優勝できたということは、自分たちが思っている以上に練習内容が濃いのかもしれないですね(笑)。

◆投げ方や順序などを工夫し、戦術を練るのが楽しい
◇ボッチャの魅力について教えてください。
桑田:ボッチャの魅力の一つは、年齢や障がいの有無にかかわらず、誰でも楽しめて、いろいろな人と真剣勝負ができることだと思います。ボッチャ教室に来ている小学生も大人顔負けのプレーをしますし、今大会の決勝で対戦した車いすを使用している人も補助器具※3を使って、巧みにプレーしていました。また、ボッチャはたった一投で試合展開がガラッと変わることがあるので、とても頭を使うんです。そこも面白いですね。

山本:ボッチャはボールの投げ方が自由ですし、ボールも大きさや重さは決まっていますが、材質は自由なんです。マイボールを持っている人もいますよ。チーム内で投げる人や順番を変えることができるので、戦術を練るのが楽しいですね。

永田:ボッチャは体力的な負荷が少ないので、高齢者の健康づくりにもおすすめですよ。勝負となるとつい闘争心が出てきますが、健康第一で楽しんでいます。8年後に山本さんの年齢になった時、同じようなスーパーショットが投げられるように、日々努力しているところです。

※3 自力での投球が難しい選手は、投球の際に「アシスティブデバイス」と呼ばれる補助器具を使用することができる。

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