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【特集】介護予防「シニアの部活」始めませんか(1)

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東京都目黒区

■楽しい運動 仲間づくりで ずっといきいき
いつまでも元気で生き生きと暮らしていくためには、運動や栄養・口くう、社会参加が大切で、それは実際の調査でも明らかになっています。
今号では、介護予防のカギとなるフレイル予防に焦点を当て、区が実施している事業「シニアの部活」など、健康寿命を延ばすために今から実践できる方法をご紹介します。

【ステップ1】まずは、フレイルを知り、自分の状態を確認する
■フレイルとは?
フレイルは「筋力」「認知能力」「社会とのつながり」の低下と加齢によって心身が衰えた状態のことで、健康な状態と日常生活で介護が必要な状態の中間を指します。
フレイルにならないよう適切な予防を行うことはもちろん大切ですが、フレイルになってからも、早期に対策を行えば健康な状態に戻る可能性があります。

■フレイル予防のための3要素
フレイル予防の基本は「運動」「栄養・口くう」「社会参加」の3つ。これらにバランスよく取り組むことで、心身の機能低下を招かないことが大切です。

◇3つの要素を意識してフレイル対策をしましょう!
・栄養・口くう…バランスのよい食事と、かむ力の維持
・運動…たっぷり歩く、ちょっと頑張って筋トレほか
・社会参加…就労、余暇活動、ボランティアほか

■フレイルセルフチェック~指輪っかテストと15の質問
◇指輪っかテスト
利き足でない足のふくらはぎの一番太いところを親指と人差し指で囲み、すき間ができる場合は要注意。筋肉量が少ない可能性があります。
また、右表の質問に答え、赤い枠で囲まれた回答の数を数えてみましょう。合計点数が4点以上の人は、すでにフレイルが始まっています。2~3点はフレイル予備群です。赤枠でチェックが付いた内容は、日常生活の中で意識しながら予防を実践し、心身の健康を取り戻しましょう。

赤枠内(1個につき1点)の合計点数を数えます
合計点数 点

【ステップ2】始めた人の声を聞く
■運動も社会参加もできる「シニアの部活」なら楽しみながらフレイル予防ができます
シニアの部活に参加し、講座修了後、自主グループで活動をしているかたにお話を聞きました。

◇明るく活動的になり外の世界とのつながりも楽しい
「あそばん会」代表
フレイルにならずに自立した生活を続けたくて始めました。シニアの部活に参加すると、体操はもちろん、情報交換もできるし、家族以外の人と話せる楽しい時間になっています。体調も維持でき、活動の幅も広がって気持ちも明るくなりました。のんびりと楽しみながら長く続けられるので、皆さんにもおすすめです。

データで見ると:地域組織参加率が高いと認知症リスク者割合が減る

出典:JAGESHP(https://www.jages.net/)より

◇体操を続けることで体も軽く、柔軟性も出てきました
「中根つなごう会」代表
体調を崩して健康の大切さを痛感したことをきっかけに、シニアの部活に参加し、そこで出会った仲間とグループで活動を続けています。グループの活動では手ぬぐい体操をメインに、他の運動も取り入れています。楽しいから続けられるし、みんな「体が軽くなった」「柔軟性が出てきた」「リズム感が戻った」と喜んでいます。

データで見ると:運動はグループで行った方が良さそう

出典:金森悟(帝京大学)。運動は1人より仲間とするのがお勧め~運動を週1回以上していても、スポーツ組織へ参加していなければ参加している者と比べ要介護状態になる危険性が1.29倍/JAGES Press Release NO:12-041より

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