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【特集】特殊詐欺被害に遭わないために(1)

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東京都目黒区

これ、サポート詐欺

昨年、全国の特殊詐欺被害額が8年ぶりに増加に転じ、また今年の上半期は、昨年の同時期よりもさらに増加していることが、警察庁から発表されました。被害に遭うのは高齢者だと思われるかもしれませんが、最近はパソコンやスマートフォンなどを介した被害も多く発生しており、時代の変化に乗じた巧妙な手口で、若い世代も狙われています。
また、闇バイトに応募し、特殊詐欺の犯人として逮捕される若者が増加しているなど、被害に遭うだけでなく、犯罪に加担してしまう人が多いことも大きな問題です。
被害に遭わない、犯罪に加担しないために、今一度特殊詐欺について考えませんか。

【1】特殊詐欺について知ろう
特殊詐欺とは、電話やEメール、ハガキなどを使って対面することなく信頼させて、金銭などをだまし取る犯罪です。警察庁では、特殊詐欺を10種に分類していますが、その中でも被害の多い5種を紹介します。詳細は警視庁HPをご覧ください。

■架空料金請求詐欺
有料サイト等について「未払い料金がある。払わなければ裁判になる」などとEメールやハガキで知らせ、金銭等をだまし取る手口
(表紙のサポート詐欺はこの一部)

■オレオレ詐欺
電話で親族等を名乗り、「小切手が入っているかばんを置き忘れた。お金が必要だ」などと言って、現金をだまし取る手口

■還付金詐欺
自治体職員等を名乗り、「医療費、税金等の還付金がある」などと言って、被害者にATMを操作させ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる手口

■預貯金詐欺
警察官や銀行協会職員等を名乗り、「口座が犯罪に利用されている。カードの交換が必要だ」などと言って、暗証番号を聞き出し、キャッシュカード等をだまし取る手口

■キャッシュカード詐欺盗(窃盗)
警察官や銀行協会職員等を名乗り、「カードが不正に利用されている」などと言って、隙を見てキャッシュカード等をすり替えて盗み取る手口

■被害防止効果は絶大!トビラフォン
オレオレ詐欺などの対策として最も有効なのが、犯人からの電話に出ないこと。区は、自動着信拒否装置「トビラフォン」の貸与を行っています。希望者はお問い合わせください。

■都内の特殊詐欺発生件数
今年1~5月の都内における特殊詐欺認知件数は約1,200件。オレオレ詐欺が最も多く発生しています。
また、今年からサポート詐欺を架空料金請求詐欺件数として集計し始めたところ、5カ月間の件数が121件に上っていることも見逃せません。手口が巧妙なため、被害に遭ったことに気付かない人がいる可能性もあり、実際にはもっと多くの被害が発生している可能性があります。

◇都内の特殊詐欺類型別認知状況(5年1~5月)

■40代以下の若い世代も被害に
昨年1年間の被害者の年齢構成に注目すると、特殊詐欺被害全体では、70代以上の高齢者が90%近くを占めており、40代以下の被害者は、1.6%でした。しかし、架空料金請求詐欺被害に限定すると、40代以下の被害者は19.8%にまで上昇し、若い世代でも被害割合が多いことが特徴です。

目黒警察署 野口巡査長「若いから大丈夫と思っていませんか?」

◇特殊詐欺被害者の年代別割合(4年中)

◇架空料金請求詐欺被害者の年代別割合(4年中)

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