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【特集】すぐそこにある危機~首都直下地震(1)

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東京都目黒区

大正12年9月1日の正午2分前に発生したマグニチュード7.9と推定される関東大震災。死者・行方不明者が10万人を超える未曽有の大災害となった。
あれから100年。
近い将来、必ず来るといわれている首都直下地震は今、この瞬間に起こってしまうかもしれない。

東京23区が連携した広報紙です
多くの区民に災害対策への関心を高めてもらうため、東京23区の広報紙に、同一の写真とロゴマーク(都作成)を掲載しました。

■その時、あなたはどうしますか?
首都直下地震とは、東京都を含む関東地方を震源として起こる、マグニチュード7クラスの巨大直下型地震のことです。首都は国の政治や経済などの中枢であり、大地震が起こると甚大な被害が予想され、国や都でも防災対策が検討されています。
地震は、いつ、どこで起こるか分かりません。一人一人が自分のこととして考えておく必要があります。

◆データで知る 震災の怖さ
関東大震災は、マグニチュード7.9と推定される大正関東地震によってもたらされた災害です。地震の大きさもさることながら、発生時間が昼食時であったため、火災が同時多発的に発生。折からの強風にあおられ、東京市(当時)の約4割もが焼失する大規模な火災に発展したのです。死者・行方不明者は10万人に上り、全壊・全焼の家屋が約29万棟という、未曽有の災害となりました。
その後、1995年に兵庫県南部地震による阪神・淡路大震災、2011年には東北地方太平洋沖地震による東日本大震災が発生しました。3つの震災は、それぞれ起こった地域や時間などにより、被害の特徴が違います。これらの震災を教訓にして、日頃から防災意識を高めることが何より大切です。

日本で発生した主な震災と被害:

出典:内閣府「令和5年版防災白書」

◆そして、今
関東大震災以後、耐震規定の制定(国)や地震研究が進展し、さまざまな被害が想定されています。また、都は東日本大震災の経験を踏まえ、首都直下地震などの被害想定を10年ぶりに見直しました(4年公表)。
出典:都防災会議「首都直下地震等による東京の被害想定」(4年5月25日公表)

30年以内に東京で大地震が発生する確率は70%

▽その時、区内の被害は
マグニチュード7.3の都心南部直下地震が起こった場合の区内の被害想定は、次の通りです(冬の晴れの日、夕方で風速8m/秒として算出)。

建物の被害:
全壊数…1,827棟
半壊数…4,551棟
焼失数…4,426棟
エレベーター閉じ込め数…551台

人の被害:
死者…161人
負傷者…2,064人
避難生活者…47,448人
帰宅困難者…58,466人

▽その時、区内の震度は
都内で最大規模の被害が想定される都心南部直下地震での区内の震度です。

※詳しくは本紙2面をご覧ください。

▽その時、ライフラインは
被害状況によっては、復旧までに想定以上の日数が必要になる場合も考えられます。
電力:停電率15.7%…復旧まで約4日
水道:断水率25.2%…復旧まで約30日
※上水道が復旧しても、下水管の修理が終了するまで下水は流せない可能性も
トイレ:下水道管の被害率6.5%…復旧まで約30日
※上水道が復旧しても、下水管の修理が終了するまで下水は流せない可能性も
ガス:供給停止率47.3%…復旧まで約6週間
固定電話:不通率8.1%…復旧まで約4日
鉄道:復旧まで約30日
道路:復旧まで約1週間
※段階的に規制解除

▽自分の身の回りに起こる被害想定を確認できます
東京被害想定マップ:首都直下地震等で想定される震度や被害の分布などが地図上で表示され、自宅等の状況を確認できるサイトです。

東京マイ・被害想定:家族構成や建物構造、地域などの情報を入力することで、入力した環境下で想定される被害を確認できるサイトです。

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