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自治体の皆さまへ

第2回区議会定例会区長所信表明 (2)

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東京都豊島区

5.文化によるまちづくり
トキワ荘マンガミュージアムを起点としたマンガ文化の発信と地域活性化を進め、南長崎エリア全体の魅力向上に取り組んでまいります。今年、東京都が南池袋に整備するアニメを活用した集客拠点では、「鉄腕アトム」などのセル画やフィルムなどを展示する構想であると伺っております。豊島区を「マンガ・アニメ・コスプレの聖地」としてブランド化し、まちの魅力を強力に発信することにより、インバウンドの強化や聖地巡礼などによる賑わいの創出を推進してまいります。あわせて、子どもからシニアまで、身近なところでアート・カルチャーに触れられる環境、公園などの公共空間に音楽があふれるまちづくりを進めてまいります。各地で開催される祭事は、豊島区の宝であり、区としてもしっかりと支援してまいります。区民の皆様の文化活動の後押しとともに、世界中からマンガやアニメ、コスプレ、音楽などを楽しみに多くの方々が訪れる文化都市の実現に向け、取り組んでまいります。
6.人が主役のウォーカブルなまちの実現
池袋駅西口駅前再開発事業は、昨年10月、東京圏国家戦略特別区域会議で東京都都市再生プロジェクトに追加され、今年度の都市計画提案に向け、再開発準備組合との協議を加速させています。区制100周年に向け、池袋駅を基点として、グリーン大通りとアゼリア通りをつなぎ、東西それぞれの広場に「ひと」中心の居心地の良い歩行者空間を創り、結節機能を高めることで、「エキブクロ」からの脱却や東西交流を推進してまいります。歩きたくなる、出かけたくなるまちづくりを進めるためには、バリアフリー化はもちろんのこと、歩く人にとって快適で楽しめる歩行空間を整備していくことが求められます。地域の皆様、まちを利用する皆様の目線に立ち、民間の発想・力も引き出すとともに既存ストックも有効に活用しながら、人にやさしい環境をつくる。まさに公民連携で「都市経営」の観点から取組みを進めてまいります。
7.ゼロカーボンシティへの挑戦
豊島区は、二酸化炭素排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボンシティ」を目指し、昨年、2030年度における温室効果ガス排出量削減目標を、2013年度比で39%から50%に引き上げました。区は、率先行動として、環境に優しいエネルギーの利用促進や省エネルギー化を進めるとともに、プラスチックの資源化を契機とした脱炭素化を積極的に推進します。「プラスチックの資源回収」は、令和5年10月の区内全域での本格実施に向け、総力を挙げて準備を進めております。広報としまをはじめ、各地域での区民説明会やSNSによる情報発信、イベントでのPR、さらに、9月には分別方法を分かりやすく示したパンフレットを全戸配布するなど、丁寧な周知や説明に努めてまいります。3Rの推進や食品ロス対策など、区民の意識・行動変容につながる様々な取組みを展開するほか、地球の未来を担う子どもたちへの環境教育や、区民ひろばにおけるマイボトル用の給水器の設置など、環境にやさしい取組みを一層進めてまいります。
8.誰もが安全・安心に暮らせるまちづくり
大正大学との共同研究により、自力での避難が困難なかたの個別避難計画づくりに着手するとともに、区内介護事業者と連絡協議会を設立し、発災時の安否確認や介護サービス提供体制の構築を進めます。妊婦のかたやペットの同行避難など避難所運営マニュアルの再整備を進めるとともに、町会や消防署などと連携し、実効性ある訓練を行ってまいります。ハード面の対策である無電柱化は巣鴨地蔵通りや立教通りでの工事が進んでいますが、今年度は他の路線における道路の環境調査を行うなど、検討を進めます。また、区内の4割を占める木密地域の不燃化・耐震化なども都と連携し、都市強靭化を強力に進めてまいります。防犯対策ではテロを含むあらゆる犯罪の未然防止、特殊詐欺の被害防止に取り組んでまいります。令和5年6月5日には巣鴨、池袋、目白の三交通安全協会とともに、令和4年首都交通対策協議会の会長賞を受賞しました。これまで13歳未満と65歳以上のかたを対象としていた自転車用ヘルメット購入補助を全年齢層に拡大し、安心して自転車を利用できる環境を整えてまいります。
9.もっと区民に身近な区役所になるための改革
区役所がもっと区民に近い存在になるための変革を積極的に進めてまいります。区長と区民の皆様との「未来としまミーティング」を実施し、子ども、若者、女性、子育て中のかた、高齢者、障害のあるかたなど様々な視点から忌憚のない意見交換を行ったり、自らのアイデアを具体的な政策形成につなげる仕組みとして、区民の皆様から、区政課題の解決に向けたアイデアを募集し、実際に予算化する「区民による政策・予算提案制度」を導入します。また、子ども版の「区民の声」を令和5年6月16日より開始しました。これまで区に届きにくかった子どもたちの声に応えてまいりたいと考えております。デジタルやAIの活用により、区役所に直接行かなくても申請や支払いなどの手続きができる、より利便性の高い「来庁不要区役所」にも取り組み、区民の皆様の負担を軽減するとともに、区役所内の事務効率化を図ってまいります。

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