養育家庭(里親)について知っていただくため、豊島区の里親さんに体験をお話ししていただきました。今回は、里親Bさんのエピソードの紹介です。
■「初めて抱っこした日」里親Bさんの話
2歳で我が家に来た彼女はとても人見知り。交流の時、乳児院の保育士さんから離れないようしがみつき、大泣き。無事お家に迎えられるのか不安でした。少しでも慣れてもらおうと週5-6回交流しても状況はなかなか変わらず、「現実逃避」として私と2人になると寝てしまうようになりました。ある日、「今日は抱っこしましょう」と突然提案を受けました。私が抱っこすると案の定大泣き、その様子を見た心理士さんは「泣いてはいるけれど、本当に嫌な時の泣き方ではないと思いますよ」とアドバイス。30分くらい泣き続けた後、落ち着いたようでひざの上で絵本を読むことができました。その日を境に、慣れてきた彼女は外出交流の時は必ず「抱っこして」と抱っこが大好きになりました。我が家に来て7年、成長した今でも人見知りは変わらず、慣れない人と話す時には、私の腕にくっついてきてとても愛おしく思う日々です。
問合せ:児童相談所【電話】6758-7918
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